山陰道　八日目の街道歩き旅
[出雲～平田～玉造温泉編]

JR出雲市駅

JR出雲市駅は、やはり出雲大社をイメージしている。そういえば、弥彦駅(新潟県)の寝殿造りは迫力があった

八岐のオロチ像

出雲に住んでいた魔物、八岐のオロチ像(八つの頭と尾を持つ)
須佐之男命(スサノオノミコト)が退治したという

高瀬川

この高瀬川は第1回しまね景観賞を受賞した。
かつてこの河畔は、高瀬舟が往来した出雲のメインストリートだった

大梶七兵衛

高瀬川の傍らには、私財を投じて灌漑用水路を開削した大梶七兵衛の像が建つ。

出雲大社

出雲といえば何と言っても出雲大社だ。福の神。縁結びの神として、全国的に親しまれている。

松並木

参道の松並木。正面には青銅鳥居が建つ。
参拝者は、年間300万人を超えるらしい

大国主神

祭神大国主神(おおくにぬしのみこと)は、「だいこくさま」とも呼ばれる。 ワニに皮を剥がれた因幡の白兎(左)を助けた

神殿

古代の出雲大社は、高さ48ｍあったといわれる。それは、正に巨大な高層神殿であったに違いない。

しめ縄

この神楽殿のしめ縄は日本一のジャンボサイズ
長さ13ｍ、重さ５ｔもあるという

宮司の千家家

出雲大社の祭祀を主宰する宮司の千家(せんげ)家。
その伝統は14世紀から、北島家と共に連綿と今に続いている。

連歌庵

大社から少し西へ辿ると「連歌庵」
ここには阿国の木像が建つ

出雲阿国

この出雲阿国(いずものおくに)は、謎を秘めた華麗な生涯を送った。文字通り出雲の出身といわれ、大社の巫女あるいは遊女。
歌舞伎の始祖で京都で上演した(1603)

阿国の墓

阿国の道をさらに西へ辿ると阿国の墓がある。
大社へは大勢の人が参拝するが、ここまで来る人はまれだ。この日は若い女性が一人、先に来ていた。梨園を志す人であろうか？

「阿国終焉地」碑

「阿国終焉地」碑が建つ奉納山公園への道

出雲阿国塔

石段を上り詰めた所に出雲阿国塔が建つ。阿国の姿は先ほどの木像に似ている。
近くには、水谷八重子の名も刻まれている

八雲本陣

松江市宍道町にある八雲本陣。黒塗りの御成門が見える。 「松江藩主が国内巡視、出雲大社参詣、鷹狩などの際に利用した。 国の重要文化財

八雲本陣

出雲屈指の旧家、木幡(こわた)氏の邸宅は、代々本陣を勤めたが、戦後は、旅館「八雲本陣」として使われていた。その旅館も2006年に閉店。

道標

八雲本陣から西へ少し進んだ所に道標があった。
「右　大社」「左　廣島」
つまり右が山陰道で、左は三次経由の広島街道である

平田本陣記念館

出雲市平田町の平田本陣記念館は、江戸時代、松江藩の本陣として使われた豪商木佐家の屋敷と庭を移築・復元したもの

平田の町並み

平田の町並みは、江戸時代の市場町の面影が残る白土壁、格子窓が連なる

木綿街道

木綿街道の「のれん」がかかる。
ここ平田は雲州木綿の集散地だった

荘原駅から東へ歩く

前方に旅館が見えてきた。

古代宮殿風の建物

これは旅館「松園」の離れのようだ

伊志見一里塚

近世山陰道の一里塚

二つの塚

現存する一里塚は島根県では3ヵ所のみ

八上姫

「やかみひめ」は大国主命と結ばれたという美しい女神。美人湯神話にちなむ

勾玉橋

玉湯町の特産青メノウの勾玉でデザインされた橋
勾玉は平安時代まで貴族に珍重された

玉湯川

川沿いには遊歩道。
春だと桜並木を眺めながら散策を楽しめる

ウムギ姫

ハマグリの姫である

古墳

温泉街の東の丘にある史跡公園

きらきら橋

かわいい橋、夜には灯がともるようだ