街道歩きの旅「歴史の道」を歩く
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「歴史の道」・街道歩きの魅力
血圧の安定、脳への刺激や脚力の鍛錬など、ウォーキングの効用に加えて、古のロマンを感じながら、先人たちが築き上げてきた歴史や文化を発見する。一言で言うなら、これが街道歩きの魅力であろう。
街道歩きは心の癒しの旅でもある

路傍の石仏や馬頭観音、風雪に耐えてきた常夜灯、苔むした石畳、鮮やかに刻字された石の道標、先人たちの句碑や歌碑、庚申塔、高札場跡、古神社、古城跡、連子格子やなまこ壁が残る趣ある宿場の町並み、それに松並木や一里塚。
街道に残されたこれらの史跡を味わいながら歩く。楽しみながら歩く、日本の歴史や文化を学びながら歩く、歴史上のヒーローたちが往来したであろう昔日に想いを馳せながら、無心に歩く。日ごろの疲れやストレス、悩みなどが、どこかへ吹き飛んでしまう。これはまさに心の癒しの旅でもある。
一日の行程を踏破した時や、一つの街道を完歩した時の充実感は何ものにも代えがたく、病みつきになってしまう程である。
街道歩きのアドバイス
どこを歩くか
- できるだけ舗装されていない山道・峠道が長く続き、且つ歴史的に価値あるコースがより味わい深い。文化庁が選定した歴史の道100選がお勧め。
- 一度歩いた道で気に入ったコースを数年後に訪れるのもいいものだ。新しい発見があり感動がよみがえる。
- 街道歩きコース周辺の世界遺産や重伝建(重要伝統的建造物群保存地区)は、特に時間をかけて散策したいところである。
いつ歩くか
- 時期については、春の新緑、秋の紅葉期がお薦めだが、冬も厚着さえしなければ汗をかかず、意外に快適である。
- 猛暑の夏は避けた方が無難。やむを得ず歩く時は、やや多めに休憩する。国道沿いならガソリンスタンドがお薦め。涼しい休憩室と自販機がある。
- 街道沿いの市町村や神社において祭礼や各種イベントがあれば、その期日に合わせて見学すると一層思い出深い歩き旅になるだろう。
各地の祭りのレポート
街道名 | 祭りの名称 | 場所 |
---|---|---|
福山街道 | 姥神大神宮渡御祭 | 北海道 江差町 |
仙台・松前道 | 青森ねぶた祭 | 青森県 青森市 |
秋田街道 | チャグチャグ馬コ | 岩手県 滝沢村 |
石巻街道 | 帆手祭 | 宮城県 塩釜市 |
羽州街道 | 小町まつり | 秋田県 湯沢市 |
大間越街道 | 能代ねぶながし | 秋田県 能代市 |
下野街道 | 田島祇園祭 | 福島県 下郷町 |
陸前浜街道 | 勿来の熊野祭り | 福島県 いわき市 |
北陸道 | 綾子舞 鍋冠祭 稚児舞 おいらん道中 |
新潟県 柏崎市 滋賀県 米原市 滋賀県 米原市 新潟県 分水町(現:燕市) |
千国街道 | 若一王子神社の流鏑馬 中谷大宮神社の夏祭 根知の延年 |
長野県 大町市 長野県 小谷村 新潟県 糸魚川市 |
臼ヶ峰往来 | まるまげ祭 | 富山県 氷見市 |
石動山道 | 青柏祭 | 石川県 七尾市 |
中山道 | ずいき祭り 赤坂宿まつり 文化文政風俗絵巻の行列 みこしまくり |
滋賀県 野洲市 岐阜県 大垣市 岐阜県 中津川市 岐阜県 木曽福島町 |
姫街道 | 姫様道中 | 静岡県 浜松市 |
津島街道 | 天王祭 | 愛知県 津島市 |
和歌山街道 | 長龍神事 | 三重県 多気町 |
若狭街道 | 太鼓まわし 田の神祭り 手杵まつり 花笠踊り |
滋賀県 大津市 福井県 若狭町 福井県 小浜市 京都府 左京区 |
朝鮮人街道 | 神事祭 左義長 坂下し祭 |
滋賀県 野洲市 滋賀県 近江八幡市 滋賀県 東近江市 |
東海道 | 草津宿場まつり 六地蔵の山の神祭り 花笠太鼓踊り 鯨取り船神事 冨田けんか祭り 知立まつり 見付天神裸祭 掛川大祭 帯祭 島田髷まつり 焼津の荒祭 藤守の田遊び |
滋賀県 草津市 滋賀県 栗東市 滋賀県 旧土山市黒川 三重県 四日市市 三重県 四日市市 愛知県 知立市 静岡県 磐田市 静岡県 掛川市 静岡県 島田市 静岡県 島田市 静岡県 焼津市 静岡県 焼津市 |
美濃路 | 西枇杷島祭り 国府宮の裸祭 チンドン祭 竹鼻まつり 大垣祭り 垂井曳軕祭り |
愛知県 清須市 愛知県 稲沢市 愛知県 一宮市 岐阜県 羽島市 岐阜県 大垣市 岐阜県 垂井町 |
暗越奈良街道 | 三枝祭 | 奈良県 奈良市 |
瀬戸内・海の道 | 灘のけんか祭り | 兵庫県 姫路市 |
出雲街道 | さくらまつり | 岡山県 津山市 |
山陰道 | 鷺舞 | 島根県 津和野市 |
山陰道 | 青柴垣神事 | 島根県 松江市美保関町 |
祖谷街道 | 祖谷平家まつり 神代踊り |
徳島県 三好市 徳島県 三好市 |
大洲街道 | 和霊大祭 | 愛媛県 宇和島市 |
豊前街道 | 稚児風流 | 福岡県 筑後市 |
豊後街道 | 御田祭り | 熊本県 阿蘇市 |
日向街道 | 銀鏡神楽 | 宮崎県 西都市 |
唐津街道 | 唐津くんち | 唐津市 |
どう歩くか
- 山道では歩幅は小さめに、上下左右の体重移動は小さくする。安全のため、なるべく複数で歩く。
- 濡れた石畳や木の葉は滑りやすい。また下りはスピードが出やすいので転倒に注意。
- 地図を携行し、コースのポイントで現在地を確認する。
- 迷ったと思ったら、元の道に引き返し、地元の人に尋ねる。適当な人がいない場合にはコンパスが役に立つ。進むべき方向が分かり最悪の事態は避けられる。
- 各人の体力、身体、経験にあわせた無理のない計画を立てる。
- 初心者は1日に20km程度、5時間位が適当。
- JR沿いの街道だと、体調不良の場合でも最寄の駅へエスケープできるので好都合である。
- 靴選びは重要である「安物買いの銭失い」という言葉もある。山道や長時間歩くときはトレッキングシューズが適当。
- 着替えなどを入れるリュックの他に、カメラや地図がさっと取り出せる小型のショルダーバッグなどがあると便利。
誰と歩くか
- 仲間を見つけて歩く。街道歩き倶楽部はこちら。
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