中山道　二十一日目の街道歩き旅
[深谷～蕨～江戸 編]

深谷宿

右に深谷宿の西の出口（西木戸）の常夜灯。
左は呑龍院　鐘楼。

滝沢酒造

滝沢酒造のレンガの煙突（中央）は、深谷を代表する建造物の一つ。

旧 田中藤左衛門商店

ちなみに深谷は飯盛旅籠が多かった「遊女町」だったという。

JR深谷駅

レンガ造りで明治調の駅舎は東京駅を彷彿とさせる。

渋沢栄一像

渋沢栄一（1840～1931）は、武蔵野国榛沢郡（現 深谷市）の豪農出身。
多種多様な企業設立に携わり、日本資本主義の父といわれる。

熊谷宿の見返り松

残念ながら松くい虫に侵され2006年2月に伐採された。
これは1997年夏の景観である。

植木の一里塚

熊谷寺（ゆうこくじ）

平敦盛を切った（1184年）熊谷直実が建立した寺で、街道筋から少し離れる。
この熊谷（くまがや）には、和宮の一行も宿泊（1861年11月12日）。
江戸まで3日の距離にある。

鴻巣人形

関東三大雛市の一つ（他に、江戸、越谷）として繁栄してきた。
今も街道沿いに人形店が軒を連ねる。

北本宿

鴻巣宿と桶川宿の中間辺りの宿駅だったが、面影は残っていない。

氷川神社参道

２ｋｍも続く参道は、初期の中山道のルートと言われるが、のち（1628年）改定された。

氷川神社

武蔵国（東京・埼玉と神奈川の一部）一之宮であり、古代は国府の所在地。
境内を中心に大宮公園が広がる。

焼米坂

焼米は籾のついたままの米を炒って搗（つ）いた名物で、おやつや携行食にしたという。

一里塚跡公園

公園の一角に碑が建つ。左は弁財天を祀る。

蕨宿

蕨宿萬壽堂は天保年間の創業。
店の前には「地蔵の小径」の入り口を示す標柱がある。

蕨宿本陣跡（右）

今は民俗資料館である。

蕨宿の町並み

江戸近郊では大きい宿場だった。

清水坂

急坂

曲がりくねった急坂だった清水坂。

志村一里塚

この辺りは昔、鷹狩の好適地だったという。

縁切榎跡

縁切という名は嫁入りの時に嫌われた。
和宮が通過する折も、木にこもをかぶせて通行したという。

板橋

いよいよ中山道、最後の宿場である。
日本橋まで2里25町33間（約10.6ｋｍ）とある（左端）。
橋のたもとには高札場があり、幕末には大木戸が設けられた。

土方歳三、近藤勇の墓碑

JR埼京線 板橋駅東に建つ。
右に近藤勇（1834～1868）の像

地蔵通商店街

街道は、この庚申塚から高岩寺まで商店街となっている。

高岩寺

こうがんじ。本尊はとげぬき地蔵で知られる延命地蔵菩薩。

東大の赤門

将軍家から奥方を迎えた大名（加賀藩前田家）は、このような赤門と呼ばれる朱塗りの門を建てた。

かねやす

「本郷も　かねやす（和洋小間物店）までは江戸の内」という川柳があるように、ここまでが江戸の町並みの境だった。

聖（ひじり）橋

後述の湯島聖堂とニコライ聖堂を結ぶことから命名された。
1927年に完成した近代的なアーチ橋である。

湯島聖堂

徳川幕府の学問所。大成殿を設け、孔子を祀る。

昌平坂

湯島聖堂脇のこの坂の名は、孔子の故郷、魯の昌平に由来する。

ニコライ堂

35ｍの高さを誇る壮麗な大聖堂。ロシア正教の流れをくむ。
完成した当時（1891年）は、東京の新名所だった。