北陸道　十九日目の街道歩き旅　[出雲崎の散策編]

出雲崎

出雲崎にやって来た。古くから港町として栄えた所。

北前船の発着、佐渡へ渡る拠点だった。ここは光照寺の入口。

光照寺

この光照寺は良寛(1757～1831)が仏門に入る決心をして剃髪を受けた寺である。本堂の右に良寛の大歌碑が建つ。

良寛の大歌碑

「・・・旅行くときにたらちねの母に別れを告げたれば今はこの世の名残とや思ひましけむ涙ぐみ・・・」。

両親と分れ備中(岡山)へ旅立つ時の歌である。

北陸街道妻入り会館

街道沿いに建つ「北陸街道妻入り会館」。

情報収集と休憩に良い所だ。

妙福寺

俳諧伝灯塚のある妙福寺入口。

芭蕉園

芭蕉園には松尾芭蕉像と石碑(写真中央)が建つ。

これらは奥の細道300年記念事業として建立された。

銀河の序碑

芭蕉園にある「銀河の序」の碑。

大崎屋跡

旅人宿「大崎屋」跡(写真左)。松尾芭蕉はここで一泊(1689.7.4)し、名句「荒海や佐渡によこたふ天河」の霊感を得たといわれる。

良寛堂

良寛の誕生地、橘屋跡には良寛堂が建つ。

良寛堂

名主の長男として生まれたが、家督を弟に譲り18才で出家した。玉島(岡山)で約10年、その後は諸国雲水行脚。

良寛像

母の生まれ故郷・佐渡を見つめる良寛像。

出雲崎代官所跡

出雲崎代官所跡。

良寛記念堂

出雲崎の町並みを見下ろす丘の上に建つ良寛記念堂。

語らい像

夕日の丘公園には良寛と子供らの語らいの像が建つ。

夕日の丘公園

この夕日の丘は新潟一の景勝地に選出(1982年)された所だ。

良寛歌碑

やはり良寛の歌碑が建つ
「あわゆきの　なかにたちたる　みちおほち　またそのなかに　あわゆきぞふる」

切妻作りの家並み

切妻作り(妻入り)の家並みの長さ(3.6km)は日本一といわれる独特の町並み景観。

おいらん道中

燕市大河津分水に寄り道をする。堤防に植えられた桜並木で「おいらん道中」が行われる(1986年4月撮影)。

おいらん

信濃太夫、分水太夫、桜太夫の3人のおいらんが登場する。

花絵巻

これは豪華な花絵巻だ。

大勢の花見客で堤防上は賑わう。

おいらん

おいらんは一般公募、道中はかなりの重労働なので美貌の外に健康も大きな選考条件となるようだ。

おいらん道中

この道中は大正5～6年頃から始まったというから、かなりの歴史がある。