千国街道 十日目の街道歩き旅 [根知の延年編]
根知の延年
おててこ舞
前述の山口から、ほど近い山寺の集落では、毎月9月1日に舞楽「根知山寺の延年」、通称おててこ舞が実施される[国の重文]1991年撮影。この舞楽は、子どもが活躍する。
くるいの舞
先ず金蔵院参道で太鼓を打ちながら舞う「くるいの舞」からスタート。
根知山寺の延年
これから神社への練り込みだ・親の肩車で稚児たちは嬉しそう。
天狗
天狗がかぶる鳥面の帽子が目をひく。
狂拍子
太鼓、笛とともに狂拍子(写真中央)も練る。
花冠の少女
「おててこ舞」に登場する花冠の少女たち。
花冠の少女
日吉神社
長い行列が日吉神社前に到着した。
くるいの舞
鳥居の下で2回目の「くるいの舞」。これは露払いの舞のようだ。
おててこ舞
いよいよ舞楽10番の奉納である。
最初は有名な「おててこ舞」。400年以上の伝統がある優雅な舞だ。
おててこ舞
舞台のまわりでは、ミコシ2体がまわり、やがて激しくぶつかり合う。
おててこ舞
この「おててこ舞」は花冠の少女4人と菅笠の若者(「踊り大将」と称す)4人が対になり小唄に合わせゆっくりと舞う。
花冠の踊り子
花冠の踊り子は赤い装束に金色の袴で実に艶やか。手には扇を持ち、背中には大きな熨斗(のし)を背負う。
花冠の踊り子
今まで閉じていた扇を開いて華やか踊る。
くるいの舞
最後(3回目)の「くるいの舞」舞台の上でおこなう。
花の舞
これは「花の舞」。以下、4曲は稚児舞楽である。花冠の2人が手に盆を持って、ゆっくりと舞台をまわる。
鏡の舞
「鏡の舞」。4~5才の男児が手に和鏡持ち舞う。その可愛さに会場は大ウケ、拍手が続く。
鏡の舞
だから観客は舞が終わると稚児祝いと称する実に沢山のプレゼントを投げ込む。
鉾の舞
「鉾の舞」は優雅な舞だ。
鉾の舞
小学4~5年の4人が鉾を持って舞う。
弓の舞
「弓の舞」。先ず鏡の舞の2人が弓を差し出す。
弓の舞
舞の少年は鳥兜を被っている。
弓の舞
この「弓の舞」は、動きの速い舞だ。
種蒔き
場内が和やかなムードに包まれる「種蒔き」。
種蒔き
「ひょっとこ」と鬼面がユーモラスな所作で農作業を表現する。
七五三の舞
「七五三(しめ)の舞」。大きな動きで荒々しく舞う。最後に、手に持った丸しめ縄を投げつけ退場する。
万才の舞
「万才の舞」。太夫と才蔵の掛け合いが面白く会場は笑いに包まれる。ラストは「獅子舞」となる。
千国街道歩きコース
コース | 見どころ、ハイライトなど | |
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千国街道 | ||
1 | 松本~穂高 | 養老坂、下田、碌山美術館 松本市内は野麦街道の5日目を参照 |
2 | 池田~信濃大崎駅 | 仁科神明宮、塩の道博物館、若一王子神社 |
3 | 信濃大崎駅~白馬駅 | 佐野坂峠 |
4 | 八方尾根~青鬼~松沢 | 八方尾根、青鬼集落、前山百体観音 |
5 | 松沢~千国駅 | 牛方宿、親坂、千国の庄資料館、番所跡 |
6 | 千国駅~中土駅 | 源長寺、石仏群(大別当、小土山)小谷村郷土館 |
7 | 中土駅~平岩駅 | 幸田文文学碑、来馬温泉、城の越、白馬大仏 |
8 | 中土~深原~大峠 | [地蔵峠越え]、中谷大宮諏訪神社、乳房の木、大峠 |
9 | 平岩駅~大網峠~山口~根知駅 | [大網峠越え]、大網宿、白池、山口の関と資料館 |
10 | 根知の延年 | おててこ舞 |
11 | 根知駅~糸魚川駅 | 中山峠、ウトウ、美山公園、白馬通り |
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