千国街道 二日目の街道歩き旅 [池田~信濃大崎駅編]

池田~館之内

千国街道 池田~館之内の地図仁科神明宮付近

仁科神明宮付近

仁科神明宮付近の街道。豪族仁科氏が伊勢から勧請した鎮守である。

大町市宮本

大町市宮本

大町市宮本の景観。

石仏

石仏

大町市や城の街道筋には石仏(写真右)が整列する。

道祖神

道祖神

大町市丹生子[にゅうのみ]に建つ道祖神(2基の常夜灯の中間)

大町市館之内

大町市館之内

大町市館之内の景観。

館之内~信濃木崎駅駅周辺

千国街道 館之内~信濃木崎駅駅周辺の地図塩の道博物館

塩の道博物館

大町の市街にやって来た。大町は数多くの博物館がある街として有名だ。ここは、その一つ「塩の道博物館」。

平林家

平林家

この平林家は、かつて庄屋兼塩問屋。母屋がそのまま展示場になっている。

塩の道博物館

塩の道博物館

塩の道千国街道を歩くには、ここは必見のスポットだ。

流鏑馬会館

流鏑馬会館

流鏑馬[やぶさめ]会館(写真右)が併設されている。もと土蔵を修理改造した「やぶさめ」と夏祭りの資料を展示している。

街道

街道

600mほど北上して街道は左折する(写真左奥)。

庚申塔

庚申塔

道標を兼ねた庚申塔。側面には「左、越後道(塩の道のこと) 右善光寺」とある。

若一王子神社

若一王子神社

街道筋に鎮座する若一王子[にゃくいちおうじ]神社。三重塔(写真右)は江戸中期建造。本日(7月第4日曜)は夏祭りだ。

舞台

舞台

各町内から舞台が引き出される。

「安珍」「清姫」

「安珍」「清姫」

六つの舞台が登場する。これは九日町舞台で人形飾りは娘道成寺の「安珍」「清姫」。

流鏑馬

流鏑馬

この夏祭には子ども流鏑馬(やぶさめ)10騎が登場する。これが、夏祭メインイベントだ。

流鏑馬

流鏑馬

この流鏑馬の歴史はかなり古く、承久の乱(1221)の頃から始まったと伝わる。

流鏑馬

流鏑馬

仁科神明宮と共通して行われてきたが、明治維新後は、ここ大宮(若一王子神社)だけで続けれらている。

いてぼぼ

いてぼぼ

主役の射手を「いてぼぼ」と称する。7~8才の男児には顔に化粧して額に二つ位星[くらいほし]を描く。

いてぼぼ

いてぼぼ

赤い装束に胸元の白布が映える。独特な笠(三蓋笠)をかぶっている。

いーずら大町特産館

いーずら大町特産館

一度目はJR大町駅前、そして二度目はここ「いーずら大町特産館」前で奉射する。

流鏑馬

流鏑馬

弓を射る射手。まとに当たるたびに大きな歓声が上がる。

流鏑馬

流鏑馬

まとを見る真剣なまなざし。介添の大人たちもしっかりとアシストしている。

流鏑馬

流鏑馬

それに、この日は小雨で付き添いも。さぞ大変だろう。

奉射

奉射

このあと、前述の若一王子神社境内にて最後(本番)の奉射をする。

大団扇

大団扇

騎馬を取り囲む大人たちは「ハオー、ハオー、ハオハオ」とかけ声を発しながら大団扇[うちわ]で扇ぐ。

海岳院

海岳院

いかにも古道らしい地名の借馬[かるま](荷の運搬に馬を借りた)にある古刹・海岳院。

黒部ダム

黒部ダム

[参考写真]
大町といえば黒部ダムへの基地。立山黒部アルペンルートを利用すれば56分で着く。ダムの放水は6月下旬から10月まで。

室堂付近

室堂付近

[参考写真]
高さ約20mの雪の「絶壁」。立山黒部アルペンルートの室堂付近。

千国街道歩きコース

  コース 見どころ、ハイライトなど
千国街道
1 松本~穂高 養老坂、下田、碌山美術館 松本市内は野麦街道の5日目を参照
2 池田~信濃大崎駅 仁科神明宮、塩の道博物館、若一王子神社
3 信濃大崎駅~白馬駅 佐野坂峠
4 八方尾根~青鬼~松沢 八方尾根、青鬼集落、前山百体観音
5 松沢~千国駅 牛方宿、親坂、千国の庄資料館、番所跡
6 千国駅~中土駅 源長寺、石仏群(大別当、小土山)小谷村郷土館
7 中土駅~平岩駅 幸田文文学碑、来馬温泉、城の越、白馬大仏
8 中土~深原~大峠 [地蔵峠越え]、中谷大宮諏訪神社、乳房の木、大峠
9 平岩駅~大網峠~山口~根知駅 [大網峠越え]、大網宿、白池、山口の関と資料館
10 根知の延年 おててこ舞
11 根知駅~糸魚川駅 中山峠、ウトウ、美山公園、白馬通り