和歌山街道 六日目の街道歩き旅 [赤桶~粥見~丹生編]
赤桶
赤桶
あこう。
櫛田川(写真右)沿いに古道(和歌山街道)が続く。
礫石
つぶていし。
何気ない岩が川の中に見える。実はこれが伊勢と大和の国分け伝説が残る自然石だ。旧飯高町(現松阪市)の文化財(史跡)。
珍布峠
珍布[めずらし]峠。切通しになっている。ふと[参照]善光寺街道(6日目)の「青柳の大切通し」が思い浮かんだ。
説明板
先程、見た礫石と峠の説明だ。峠名の碑も立派。
珍布峠をふり返る
マイカーでの通過は無理なようだ。
死人谷
昔、道中で行倒れの旅人がいたという所。
街道沿いに建つ道標
花岡神社の近くには背の高い道標が建つ。中央奥が珍布峠方面。
文政2年(1819)の道標
「紀州ミち(みち) よし乃かうや(吉野高野)なら はセ(初瀬)」「左くりたち(栗谷) れいふみち(霊符山太陽寺)是より八十丁」。
花岡神社
この界隈、往時は商家や旅館が多く賑わった所である。
宮前宿
花岡神社の門前町である。古い町並みが残されている。
粥見宿
粥見[かゆみ]宿
粥見神社(写真右)付近の景観。左の赤い鳥居は福信院。
粥見の追分け道標
「右、さんぐう 左、まつさか道」。粥見神社の南東に建つ。粥見から田丸へは和歌山別街道を利用する。
丹生
勢和大橋(右奥)付近の景観
粥見から昔は舟戸の渡し(今の桜橋)で勢和に向かった。伊勢神宮への近道だった。
長龍神事
長龍[ちょうろう]神事。旧勢和村(現、多気町片野)八柱神社の祭。270年の伝統があり春分の日(3.21)に実施される。
春の祭
雨乞いと豊作を祈願して奉納される。
楽しい祭
長龍(ヤマタノオロチ)の体内に飲み込まれた子ども達を赤天狗(スサノオノミコト)が引きずり出す。
丹生
丹生[にゅう]は伊勢商人発祥の地。古くは水銀の産地だった(近世に廃坑)。
右に仁王門が建つ。
中牧~相可
神宮寺仁王門
神宮寺は弘法大師の開基で丹生はその門前町、宿場町だった。
丹生の分岐道標
「右、いせさんぐう 左、よしのかうや」
中牧の旧道
右奥には伊勢自動車道の高架が見える。
中牧
中牧の街道筋。左に道標が、さりげなくたたずむ。
道分れ地蔵
地蔵の浮彫の下に「右、いせみち 左、まつさかみち」とある。
仏足石(鍬形不動院入口)
釈迦の足跡のことで、旅人は、この「足神さん」にワラジを奉納(写真右)して旅の安全を祈願した。
歯痛地蔵
多気町三疋田、街道沿いの歯痛地蔵は歯痛に効能があるという。
大常夜灯
四疋田に建つ街道中、最大級の常夜灯(高さ5.5m)。
和歌山街道歩きコースプラン
和歌山街道のコース
和歌山街道歩きコース | ハイライト・見所 | |
---|---|---|
1 | 和歌山~岩出 | 和歌山城、四箇郷一里塚 |
2 | 岩出~橋本 | 名手宿、東家の町並み |
3 | 橋本~五篠 | 万葉の道、五篠の町並み |
4 | 六田~鷲家 | 大和上市の町並み、鷲家の本陣跡 |
5 | 杉谷~高見峠~七日市 | 高見峠、大定峠 |
6 | 赤桶~粥見~丹生 | 珍布[めずらし]峠、丹生大師 |
7 | 相可~田丸~小俣 | 相可の町並み、田丸城跡 |
8 | 河崎~伊勢神宮~二見浦 | 河崎の町並み、おかげ横丁 |
9 | 松阪の散策 | 鈴屋、御城番通り |
10 | [伊勢本街道ハイライト編] 榛原~多気~津留 |
石割峠、鞍取峠、飼坂峠 |
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