和歌山街道 五日目の街道歩き旅 [杉谷~高見峠編]
高見峠


高見山登山道
ここ杉谷から登山道が通じている。小峠まで2、3km(約1h)。目立たない道標(石段の右)が建つ。「左いせ道」

石畳の道
昔の参勤交代路も今は登山道だ。

樹氷の頃
「関西のマッターホルン」とも言われる高見山は樹氷が見られることで有名。この石畳も冬には積雪で埋もれる。

小峠
ここから大峠(高見峠)へは中央の坂を登る。約30分で大峠。

小峠から大峠へ
まもなく大峠だ。登山道は旧国道(写真右)の北側を通る。

大峠
ここが高見峠だ。街道は高見山の南側の8合目あたりの鞍部を越える。

山頂へ
いい機会だから、大峠から山頂を目指そう。約50分の登山にトライ。

高見山の山頂(1,249m)
山頂には高角[たかつの]神社が鎮座する。眺望は抜群だ。近くには万葉歌碑も建つ。

峠の歌碑
高見峠には本居宣長の歌碑が建つ。「白雲に峯はかくれて高見山見えぬもみぢの色ぞゆかしき」。宣長が初めて紀州へ出府した時の作である(1794.10.11高見越え)。
高見峠~桑原


峠を下る
峠を越えれば奈良県から三重県に入る。中央に説明板が見える。

五輪塔
大化の改新(645)で中臣鎌足に暗殺された蘇我入鹿を祀ったものといわれる。

登山口
舟戸の登山口(三重県側)に下りてきたところを振り返る。中央の川は櫛田川の支流、舟戸川。登山口の駐車は可能である。

落方の道標
上に地蔵があり、正面に「右よしの かうや 大峯道」右側面には「左 いせ」とある。

初瀬集落の町並み
集落の中に1928年建の里程標が建つ。「川俣村七日市13km」川俣村は現、松阪市飯高町。七日市は次の宿場である。

初瀬本陣跡
この本陣・柳屋を中心に集落がそのまま残っている。紀州侯夫人らが江戸からの帰途、宿泊(1867年)したのが最後だった。

旧家
本陣跡の隣には立派な民家が建つ。もと旅籠であろうか。

陶芸の森「虹の泉」
初瀬の北にある現代陶芸芸術を集めた森(有料)。

桑原の道標
電柱脇に低い道標(写真右)が建つ。「左、よしの かうや すがの」

乙栗子
おとぐるす。
車道と分れ中央の山道を目指す。

大定峠
古道の面影が残る山道を1km程、登ると頂上に着く。ここが難所の大定峠。常夜灯が建つ。

お堂の前
嬉しいことに、お堂の前には手製の案内板!
「1794年、本居宣長ここを通る」「東へ500m下ると七日市への道」とある。左側には「和歌山街道」の表示。

七日市付近
七日市は宣長も泊まったことのある宿場だ。

街道松
街道沿いの松(写真中央)は、かつての松並木の名残り。
和歌山街道歩きコースプラン
和歌山街道のコース
和歌山街道歩きコース | ハイライト・見所 | |
---|---|---|
1 | 和歌山~岩出 | 和歌山城、四箇郷一里塚 |
2 | 岩出~橋本 | 名手宿、東家の町並み |
3 | 橋本~五篠 | 万葉の道、五篠の町並み |
4 | 六田~鷲家 | 大和上市の町並み、鷲家の本陣跡 |
5 | 杉谷~高見峠~七日市 | 高見峠、大定峠 |
6 | 赤桶~粥見~丹生 | 珍布[めずらし]峠、丹生大師 |
7 | 相可~田丸~小俣 | 相可の町並み、田丸城跡 |
8 | 河崎~伊勢神宮~二見浦 | 河崎の町並み、おかげ横丁 |
9 | 松阪の散策 | 鈴屋、御城番通り |
10 | [伊勢本街道ハイライト編] 榛原~多気~津留 |
石割峠、鞍取峠、飼坂峠 |
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