和歌山街道 二日目の街道歩き旅 [岩出~橋本編]
岩出~紀の川


大冠橋
岩出駅の東へ約300m、春日川に架かる大冠橋。
これを手前の方へ渡る。

ユニークな道標
前述の大冠橋(中央奥)近くに建つ。「左、粉河寺、紀三井寺」。上部に仏像が浮き彫りされたタイプは珍しい(1826年建)。

ユニークな道標
別の側面を見ると「右 こかわ二リ半、かうや(高野)道」「左リ 祢ごろ(根来)、大坂道」ここから粉河まで10kmもあるのか。

ナビ役を務める新道標(右)
岩出と打田町の境界付近に建つ。常に「わかやま」「やまと」の方向を指示する力強い味方だ。

西田中神社
JR下井阪駅の南東へ約700mの所。境内はきれいでトイレあり。

明神橋
紀ノ川の支流の一つ。海神川にかかる明神橋を渡り水路沿いに右へ進む。

手製の道標
前述の橋の近くで見かけた。手製の道標(左端の黄色板)が、ほほえましい。

例の「ナビ碑」
水準点のポール(右)の傍に例の「ナビ碑」。
ここは田中小学校付近である。
長田~名手


八幡神社
上田井の八幡神社前を通る街道。

紀伊長田駅
JR紀伊長田駅南に道標が建つ。

道標
別の角度から見ると「右 いせ、かうや 左 長田厄除観音、こかわ寺へ ぬけみち」。左は粉河への近道のようだ。

長田の町並み
右は鶏卵卸の旧家。やがて街道はR24号を横断する。

道標
西国巡礼道をも兼ねているので、実に道標が多い。「左こかわ(粉河)てら、右いせみち」

粉河寺の大門
770年創建とも伝わる粉河寺・西国33カ所観音霊場、第3番札所である。

名手橋
紀ノ川の支流の一つ、名手川にかかる名手橋。名手宿は中央奥。

名手宿本陣・妹背家
江戸時代の大庄屋で有吉佐和子(1931~84)の小説「華岡青洲の妻」加恵の実家。

妹背家
妹背家(写真中央)は国指定史跡。藩主の鷹狩の時にも利用された。

小島橋
この橋は、名手宿東端の小島橋。約800m北東には華岡家の碑がある。

華岡青洲[はなおかせいしゅう]邸宅跡
母、妻の献身的な協力を得て世界初の全身麻酔による外科手術に成功(1804)した紀州の名医である。
笠田


背山
万葉集に歌われた景勝地・背山(かつらぎ町)ふもとから紀ノ川を遠望する。中央の車の列がR24号、右が和歌山方面。
高野口町~橋本


高野口町
JR和歌山線とR24号の中間を東西に通る街道(高野口町)。

前田邸
江戸時代からの旧家・前田邸(写真左)。薬種商で庄屋を勤めた。

JR高野口駅の南
この名倉からも高野参詣道[参照]が通じている。紀ノ川を渡れば慈尊院は近い。

踏切
JR高野口駅・東の踏切を越え右端の方へ進む。

長屋門
立派な長屋門がある旧家を街道沿いに見かけた。

橋本市東家
橋本市東家の町並み。
紀ノ川の渡し場として繁栄した往時が偲ばれる。

東家商店街
この交差点(東家商店街)で右から来る高野参詣道(紀見峠方面)と直交する。

黒ずんだ道標
交差点の南には、かなり黒ずんだ道標が建つ。
「北、右、わか山・こかは 左いせ、なら、はせ、よしの」

橋本
橋本は紀ノ川をさかのぼって運ばれてくる塩の市でもあった。

商店街
うら淋しい商店街を通る。
JR橋本駅は至近距離にある。
和歌山街道歩きコースプラン
和歌山街道のコース
和歌山街道歩きコース | ハイライト・見所 | |
---|---|---|
1 | 和歌山~岩出 | 和歌山城、四箇郷一里塚 |
2 | 岩出~橋本 | 名手宿、東家の町並み |
3 | 橋本~五篠 | 万葉の道、五篠の町並み |
4 | 六田~鷲家 | 大和上市の町並み、鷲家の本陣跡 |
5 | 杉谷~高見峠~七日市 | 高見峠、大定峠 |
6 | 赤桶~粥見~丹生 | 珍布[めずらし]峠、丹生大師 |
7 | 相可~田丸~小俣 | 相可の町並み、田丸城跡 |
8 | 河崎~伊勢神宮~二見浦 | 河崎の町並み、おかげ横丁 |
9 | 松阪の散策 | 鈴屋、御城番通り |
10 | [伊勢本街道ハイライト編] 榛原~多気~津留 |
石割峠、鞍取峠、飼坂峠 |
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