善光寺街道　八日目の街道歩き旅　[稲荷山～篠ノ井編]

稲荷山

善光寺街道最大の宿場町、稲荷山にやって来た。鉄道開通(1900年)までは、この地方の中心地だった。左に背の高い道標が建つ。

道標

「右、西京街道(善光寺街道のこと)、左八幡宮(武水別神社)道」とある。

土蔵群

稲荷山は幕末、繭や生糸の集散地として栄え多くの土蔵群と商家を残した。

細い路地

土蔵の町家や蔵の間を細い路地が縫うようにつながる。

二十三夜塔

上八日町には道祖神(写真左端)と二十三夜塔が建つ。

裏通り

華やかな商家が軒をつらねる表通りとは対照的に裏通りは蔵が建ち並ぶ静寂の世界だ。

谷街道

郵便局の前に建つ木柱(写真中央)には谷街道(愛称「北信濃ろまん街道」)起点とある。

本陣・松木家

上杉景勝が築いた旧稲荷山の城跡には松木家の豪壮な門が建つ。問屋、庄屋も兼ねていたという。

城見橋

恐らく、ここから稲荷山城が見えたのであろう。

蔵し館

幕末から明治にかけて製紙輸出で栄えた商家の松林邸。商いや暮らしに関する民俗資料が展示されている。

土蔵の町

明治以降は生糸と絹織物の商いが盛んで、その品々を納める蔵が次々と建てられた。幕末の大火(1847)が教訓になった。

長谷寺の標石

稲荷山宿の中心から約1.5ｋｍ離れた辻に建つ名刹・長谷寺(写真右奥)標石。

大庄屋・清水家

JR稲荷山駅からは約600ｍ。街道は右奥へ進む。

篠ノ井塩崎

塩崎一里塚付近の町並み

篠ノ井追分宿

北国街道との合流点にあたる間の宿だった。立派な宿場碑(1976年建)の前には「国威宣揚」が建つ。

宿場碑

[参考写真]16年前には宿場碑の前に何もなかった！
その後、何らかの経緯があり1940年の石碑(国威宣揚)が建てられたのであろう。

軻良根古神社

軻良根古[からねこ]神社。この風変わりな神社名は古代の貴人の尊称のようだ。

矢代の渡し跡

北国街道の矢代宿までは一里の距離。明治の鉄道開通まで、この渡しは篠ノ井追分宿に繁栄をもたらした。

鉄橋

長野新幹線の鉄橋。

千曲川

対岸に矢代の渡し場。この渡しは船橋完成(1872)まで続いた。

青い鉄橋

これは、しなの鉄道の鉄橋。

筆塚

見六橋近くに建つ筆塚。

見六の道標

「せんく王じ道」。ちなみに、この道標は橋の工事の際、土中から偶然発見されたもの(2006年)

見六橋交差点

これより北は篠ノ井御幣川に入る。