東海道 四日目の街道歩き旅 [関~亀山~日永編]
市ノ瀬
市ノ瀬
鈴鹿峠を越えると最初の宿場が坂下宿だが、何も見るべきものはない。4kmほど進むと市ノ瀬、かつての振袖茶屋があったという。
常夜灯
市ノ瀬に建つ常夜灯。関宿へはあと少し(1kmほど)。
関宿
関宿の西追分
東西1,800mの重伝建地区(重要伝統的建造物群保存地区)は、ここから細長く続く。
西追分の石碑
「南無妙法蓮華経 ひたりハいが、やまとみち」とある。つまり、ここは伊賀、奈良の分岐点だ。
関宿の町並み
「関」とは古代の鈴鹿の関のこと。この関は近世に入り廃止された。
関宿の町屋
関宿は東海道の宿場の姿を最も色濃く残しており、東海道で唯一、重伝建地区に選定されている。
軍事上の理由か
この辺りの家並みは、道路に正対しない斜交の家が見られる。敵との交戦の場合、すぐ家陰に隠れるには都合が良い。
地蔵院(写真左)
741年、開創と伝わる名刹で国の重要文化財に指定されている。関宿のシンボル的存在。左に「歴史の道」碑が建つ。
会津屋
旅籠「会津屋」付近の町並み。前述の地蔵院前。
高札場跡
関宿のほぼ中心にある。現、関郵便局。
眺関亭(写真中央)
展望台に上ると確かに眺めが良い。
関宿、中町の町並み
右に重伝建20周年の碑が建つ(1984.12月選定)。
百五銀行
町並みに配慮したデザインの銀行だ。三重県さわやかまちづくり賞を受賞(1997年度)した。
東の追分
大鳥居(写真左)は伊勢神宮を遥拝するもので、20年に一度の遷宮の際に、伊勢神宮から移設される。
亀山宿
道標2基
(写真右)「是より外宮十五り」(写真中央)「右、さんぐうみち 左、江戸道」
鈴鹿駅遺跡
鈴鹿駅[すずかのうまや]。
JR関駅から南へ約1.5kmにある史跡。伊勢別街道の入口にあたる。
伊勢別街道
[参考写真]東海道と伊勢街道(参宮街道)を結ぶ。椋本宿の町並み。
本陣跡
[参考写真]伊勢別街道の窪田宿本陣跡。
野村一里塚
樹齢約400年の椋の木は築造当初のものと伝わる。
武家屋敷
右に加藤家長屋門。
武家屋敷付近の歴史公園
庄野宿
庄野宿
右の集会所が庄野宿本陣跡。ちなみに庄野宿は東海道53次中、53番目に成立した宿場だ。
庄野宿資料館
資料館前には歌川広重の傑作「庄野白雨」が飾られている。
石薬師宿
石薬師宿
この地にある石薬師寺の名に由来する宿場名。
石薬師文庫
石薬師村に生まれた佐佐木信綱(1872~1963)が貴重な書籍を寄贈。今は地域の図書館として活用されている。
追分
杖衝坂
江戸から伊賀に向かう途中(1687)、芭蕉はこの急坂で落馬したという。中央に碑「歩行(かち)ならば杖つき坂を落馬かな」
日永の追分
ここは参宮道との分岐点。中央に道標「右、京大阪道、左、いセ参宮道」とある。左奥の鳥居は久居の商人らが寄進したもの(1774)。
東海道歩きコース
コース | 見どころ、ハイライトなど | |
---|---|---|
1 | 京都(三条大橋)~大津~瀬田 | 逢坂峠、義仲寺 |
2 | 草津~手原~六地藏 | 草津の追分道標、旧和中散本舗 |
3 | 水口~土山~鈴鹿峠 | 土山宿、鈴鹿峠 |
4 | 関~亀山~日永 | 関宿、野村一里塚 |
5 | 富田~宮~有松 | 七里の渡し、宮の渡し、有松 |
6 | 知立~岡崎~御油 | 無量寿寺、八丁蔵通り、御油の松並木 |
7 | 豊橋~新居~舞坂 | 新居の関所、舞坂の松並木 |
8 | 見付~袋井~掛川 | 旧見付学校、掛川城 |
9 | 掛川大祭 | かんからまち、大獅子、奴道中 |
10 | 日坂~小夜の中山~金谷 | 小夜の中山、菊川坂、金谷坂 |
11 | 島田~藤枝~宇津ノ谷 | 日本坂、つたの細道 |
12 | 丸子~蒲原~沼津 | 清見寺、薩埵峠 |
13 | 三島~箱根西坂~箱根峠 | 三島大社、山中城址、小枯木坂 |
14 | 箱根峠~畑宿~小田原 | 甘酒茶屋、箱根関跡、石垣山 |
15 | 酒匂~藤沢~権太坂 | 化粧坂、権太坂 |
16 | 程ヶ谷~川崎~日本橋 | 横浜、泉岳寺、日本橋 |
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