日向街道 十日目の街道歩き旅 [臼杵、延岡、日向市編]
臼杵、延岡、日向市
ホキ石仏第2群
臼杵石仏は60余体のうち59体が1995年国宝に指定された。大きく4群に分かれて所在する。
先ずはホキ石仏第2群から(撮影は1994年)。
阿弥陀三尊像
ホキ石仏第2群の阿弥陀三尊像(左)。見事な磨崖仏である。平安時代後期から鎌倉時代初期に彫られたようだ。
覆い堂
正面の建物が山王山石仏の覆い堂。
如来像
三体の如来像で構成されている。仏像の顔は輪郭が丸く、童顔そのもの。
大日如来像
古園石仏の中尊である大日如来像。半眼のまなざしが印象的だ。
大日如来像
頬はふっくらで、頭部や唇に彩色をほどこしてある。
大日如来像
大日如来の仏頭が復位されたのが1993年。その2年後、これらの石仏群は国宝に指定された。(59体)。磨崖仏としては全国初のことであった。
大日如来像
これは大日如来のレプリカ。
大日如来像
現在は臼杵駅前の方に移設されたようだ。
野上弥生子文学記念館
臼杵の町並みの中にある野上弥生子文学記念館。
野上弥生子文学記念館
野上弥生子(1885~1985)はここ臼杵の酒造家に生まれた女流作家。生家の一部を記念館として公開。
野上弥生子文学記念館
同氏は99才まで旺盛な創作活動を続けた。記念館には直筆原稿など約200点を展示している。
龍原寺三十塔
龍原寺三十塔。聖徳太子を祀る塔(1858建)。
二王座歴史の道
「二王座歴史の道」はゆっくりと散策するのに最適だ。寺院や武家屋敷が数多く残る。
延岡
牧水の歌碑
若山牧水(1885~1928)ゆかりの地、延岡にやって来た牧水は小・中学校(現、延岡高校)時代、延岡で過ごしている。延岡駅前には牧水の歌碑が建つ。「ふるさとに帰りきてまづ聞くはかの城山の時告ぐる鐘」
若山牧水
若山牧水のイメージ。着物姿で中折帽子をかぶり手には傘を持つ。若い時には一日約1升、酒を浴びるように飲んだ。これが死期を早めたといえる(肝硬変)。
若山牧水
まさに旅と酒を愛した国民的歌人だった。
暮坂峠
[参考写真]
群馬県北西の暮坂峠。37才の頃、牧水が徒歩で越えた標高1,086mの峠である。
マント姿の牧水像
[参考写真]
この暮坂峠には、マント姿の牧水像と大きな詩碑「枯野の旅」が建つ。
日向市
日向市駅前交流広場
日向市駅前交流広場にやって来た。オープンしだばかりの新しい公園である。
歌碑
お目当ては、この歌碑。これは旧駅ホームに建立されていたが、ここに移設された(2009年)。
歌碑
「幾山河越えさり行かば寂しさのはてなむ国ぞけふ(今日)も旅ゆく」
早大英文科学生だった牧水が夏休み(1906年)宮崎への帰省の途欠、中国地方を歩いた時の歌で、二本松峠(岡山・広島県境)にも同文の歌碑がある。
日向街道歩きのコース
コース | ハイライト・見所 | |
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1 | 門司港、小倉 | 門司港レトロ、小倉城 |
2 | 苅田町与原~行橋、中津 | 旧飴屋門、中津城 |
3 | 宇佐神宮周辺 | 本殿、南楼門、西大門、呉橋 |
4 | 豊後高田 | 昭和の街 |
5 | 中山香~田染 | 熊野磨崖仏 |
6 | 杵築の散策 | 杵築城、武家屋敷、坂道ウォ―ク |
7 | 西鹿鳴越~豊後豊岡 | ザビエルの通った道 |
8 | 亀川~東別府 | 竹瓦温泉 |
9 | 大分市街、中戸次 | 府内城、中戸次の町並み |
10 | 臼杵、延岡、日向市 | 臼杵石仏、仁王座歴史の道 |
11 | 美々津、西都市東米良 | 美々津の町並み、銀鏡神楽 |
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