秋葉街道/あきはかいどう
秋葉街道とは
秋葉街道は火伏の秋葉神社への参詣道であり、また信州へ塩を運ぶ塩の道でもあった。
秋葉街道のルート地図
秋葉街道の別名
あきはみち(秋葉道)、信州街道、遠州街道。
信仰の道
火伏の霊山参詣道であり、また善光寺や諏訪大社への参詣路であった。江戸時代には、数百万の信者が(秋葉講は3万余)秋葉大権現を目指した。
塩の道
相良(さがら)(現牧之原市)の塩が、山あり谷ありの険しい道を通り、信州へ運ばれた。
古くは飯田から水引※や和紙が、遠州からは海産物が運搬された。(※贈答品を結ぶ飾り紐)
文化の大動脈
中央構造線に沿ったこの道は、実に細い間道であったが、村と村、人と人を結んで文化を伝える役割を果たした。三信遠(三河・信州・遠江)の国境地帯をなす山間には、特色ある祭りが多く、西浦田楽、遠山の霜月まつりなどの民族芸能が保存されている。
軍用路
南北朝時代、宗良(むねよし)親王(後醍醐天皇の第5皇子)の軍勢が通り、また戦国時代には名将武田信玄が遠州攻略のため大軍を率いて南下した(1572年)。
秋葉街道を歩くアドバイス
今回の歩き旅
秋葉山へのルートは前述の通り3コースあるが、東海道の御油から鳳来寺経由のコースは割愛した。旧相良町方面は「塩の道公園(菊川市)までとした。
なお関連する祭りとして、特別に西浦田楽と相良の御船神事を加えた。
アドバイス
・実際の踏破からかなりの年月が経過しているので、山道の道筋や景観が崩落等で変化していることもありうるので要注意。
・小川路峠はともかく、青崩峠の一気の縦走はかなり厳しい。静岡県側から峠までは整備されている。
・交通の便が悪い地域である。遠鉄バス、水窪ふれあいバスなどもあるが、便数は極めて少ない。短期の攻略は望まず、JR飯田線のように、のんびりとした歩き旅をお勧めしたい。
秋葉街道歩きコースプラン
コース | 見どころ、ハイライトなど | |
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秋葉街道 | 秋葉街道トップページへ | |
1 | 飯田市上久堅~上村 | 峠道の観音、小川路峠 |
2 | 上村~浜松市西浦 | 梁の木番所、青崩峠 |
3 | 西浦~西渡 | 西浦田楽 |
4 | 大井橋~秋葉神社 | 秋葉神社、三尺坊 |
5 | 秋葉表参道~森町三倉 | 下社、犬居城址 |
6 | 三倉~掛川市大池 | 戦国夢街道 |
7 | 大池~牧野ヶ原市相良 | 陣場峠、塩の道公園 |
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