松山街道　七日目の街道歩き旅　[仰西渠～三坂峠編]

仰西渠

この仰西渠は必見の史跡である。

説明板

山内仰西は久万の裕福な商人。私財を投じて農業用水を作った人だ。

農業用水

巨大な安山岩を約12m貫いている。

難事業

全長は約56m、深さは1.5mあるという。

大木の傍

国道沿いの丘の上には碑が建つ。

頌徳碑

仰西渠は17c.後半の偉業である。ちなみに青の洞門(大分県)はこれより70年ほど後のことである。

300年前の偉業

今でも地域の田を潤しているというから感動ものだ。

高殿神社

高殿は、この辺りの地名でもある。

へんろ標

「浄るり道三り四丁半」「いわやじ(岩屋寺)江三リ」

久万青銅之回廊

カントリークラブ内にある彫刻美術館。

大空に翼ひろげ

翼を広げて旅人を招くのか。

常夜灯

銘文の「天」は、天照皇太神宮(つまり伊勢信仰)「金」は金毘羅宮、「石」は石鑓神社を意味するようだ。

高山寺付近

この辺りはR33号の西側の低地である。

六里石

あなうれし。お目当てのものが見えてきた。

六里石

「松山札辻より六里」とある。

常夜灯

十里石と同じように常夜灯が向きあっている。

花のある風景

田園地帯が広がる。

古道遠景

小屋(写真中央)の前を通り田園地帯を北上する。

バス停・六部堂

皿ヶ嶺(1,271m)登山口である。スキーランド久万が至近距離。この辺りは高冷地のため冬は積雪も多いのだ。

へんろ標

「是より浄るり二里」とある。

三坂峠入口

古来より土佐街道最大の難所と言われた三坂峠にやって来た。標高720m。

へんろ標

「右へんろみち　左松山道　浄るり寺へ二里」

頌徳碑

檜垣伸[ひがきのぶる]は三坂峠開削を県に働き掛けた郡長(1881)。

峠の碑

右はスキー発祥の地碑、左に正岡子規の漢詩碑が建つ。

漢詩碑「三坂望松山城」

当時、松山中3年の正岡子規(14才)は友人とこの三坂峠にやって来た。松山から約20k、子規はかなりバテたようだ。秀才の彼は漢詩はお手のものだった。

無料宿泊所

遍路さんやバイクライダーにとっては実に有難い施設だ。

遍路道

三坂峠は四国88か所の遍路道にあたる。南へ行けば大宝寺(44番)、北に向かえば浄瑠璃寺(46番)。

五里霧中

松山方面の眺望を楽しみに、ここまで歩いてきたのに霧が発生！オーマイゴッド！