熊野古道　十二日目の街道歩き旅　[山中宿～黒江～JR海南編]

中山王子社跡(右)

紀伊国(和歌山県)に入って最初の王子社である。手前はＪＲ阪和線。

雄ノ山峠

標高184m。JR阪和線、阪和自動車道も峠を通る。

峠からの眺め

和歌山方面を望む、和泉山脈を越える最初の難所。

山口王子跡(右)

かつて「雄の山口の湯屋」と呼ばれた所(現在は湯屋谷)。

川辺王子跡

水田の中にぽつりと佇む。所在地については諸説あり。

力侍[りきし]神社

前述の川辺王子は江戸時代、この神社に遷座したといわれる。

川端王子跡

JR布施屋[ほしや]駅近く。左が古道。

中筋家住宅

熊野古道に面する中筋家住宅は国の重要文化財。紀伊の川流域随一の大規模民家である。

中筋家

中筋家東側の景観。

矢田峠

矢田トンネルの上を通る旧道。峠には徳本上人名号碑や石仏が建つ。

奈久知王子跡

松坂王子跡

古道跡

わずかだけ石畳の道が残る。

くも池

おなじみの徳本上人碑が池の西側に建つ。

汐見峠

昔の旅人がここで初めて海を見て、その海原の大きさと風景の美しさいに歓声を上げたという。右は呼上地蔵堂。

松代王子へ

松代王子(写真左へ)は春日神社に合祀されている。

祓戸王子跡へ

石仏の道

石仏が並ぶ林の中の道を進む。

祓戸王子跡

ここは熊野への入口であり、心と体を清める場所であった。

黒江の町並み

右のミラー下に「黒江町道路元標」が建つ。名手酒造付近。

温故伝承館(右)

酒造資料など多くを展示している。

黒江塗の町

漆器で全国的に知られる。江戸初期には新熊野街道が黒江を通り日方、藤白に通じた。

一里塚跡

説明板と歌碑(写真左手前)が建つ。

黒江坂の道標

「左、紀三井寺道」とある。高さ2.3m。

JR海南駅の南

海南駅の南へ約200mの所に碑が建つ。

万葉歌碑

「紀伊の海の名高の浦に寄する波、音高きかも逢はぬ子ゆえに」

宝来橋

山田川にかかる橋を渡り、南の藤白方面に向かう。

旧家

街道沿いの旧家。

分岐点

ここで直角に曲がる(写真中央奥へ)。

街道碑

直進する。左に道標が建つ。「右、熊野道」

合流点

ここで熊野古道と近世熊野古道(黒江経由)とが合流する。

熊野古道

熊野一の鳥居跡。

案内板

街道沿いに「鈴木屋敷」の案内板が立つ。

鈴木屋敷

全国200万といわれる鈴木姓のルーツ。熊野の豪族・鈴木家の旧宅。