熊野古道 九日目の街道歩き旅 [高原~近露~発心門王子]
高原~高原熊野神社
高原の下り坂
石畳を下り中央奥へ進む。
島ヶ峠
堂の庭跡。
針地蔵
歯痛の時に参ると治るといわれる。
高原熊野神社(右手前)
神社付近の古道。山の景色が一望のもとに眺められる。
旧旅籠を通り(高原)
宿場町として、かつて旅籠が軒を連ねた。石畳の坂道が続く街道景観。
一里塚跡(右)
「和歌山より24里」の地点。この辺りから山道となる(写真手前へ)。
十丈王子~逢坂峠
十丈王子(左奥)
展望のいい古道。
十丈峠の小判地蔵
飢えと疲労で小判を食わえたままここで倒れた巡礼を弔う。
一里塚跡
「和歌山より25里」とある。
上田和茶屋跡
十丈王子から約45分かかる。
逢坂峠
逢坂峠を越えて、箸折峠へと向かう。
箸折峠~秀衡桜
箸折峠
峠に建つ宝篋印塔(写真左奥)は、鎌倉時代建立のようだ。
熊野古道の人気者
約50cmと意外に小さい牛馬童子(写真左)。花山法王の旅姿とか。隣りは役行者[えんのぎょうじゃ]像。
近露
近露[ちかつゆ](写真中央)は、中辺路でも唯一の盆地で平地が広がる集落だ。民宿も数軒ある。
近露王子
准五体王子である。右に歌碑が建つ。「峠路ゆ見おろす村のわが里は家ごとにして梨の花さく」(杉中花仙)
花のある風景
古道は中央奥から右へ。
比曽原王子跡(左上)
車道わきの山の斜面、杉の木のもとにある。
野中の清水
日本名水100選に選ばれている野中の清水。熊野詣での人々が、ここでおいしい水を飲んだことだろう。
歌碑(左)と句碑(右)が並ぶ
「いにしへのすめらみかども中辺路を越えたまひたり のこる真清水」(1934.斉藤茂吉)「住みかねて道まで出るか山清水」(1705.服部嵐雪)
とがの木茶屋
古道の面影が濃厚に残る景観。継桜王子付近。
秀衡桜
奥州の藤原秀衡夫妻の熊野詣でにまつわる伝説が残る名木。
小広王子~おぎん地蔵
小広王子
ここ小広峠から本宮大社までは交通の便が極めて悪いので要注意。
休憩所&トイレ(左)
前述の小広王子から数分の所。この先右奥へ下る。
一里塚跡
熊瀬川王子近くに建つ一里塚跡碑。和歌山より28里とある。
女坂
わらじ峠(592m)から急坂を下ってきた。
次は男坂の難所
今度はつづら折れの急坂(男坂)を登る。
岩神峠
険しい坂を登ると岩神王子(写真中央奥)跡がある。
おぎん地蔵
都から許嫁を訪ねてきた女性が山賊に殺されるという悲話が伝わる供養の地蔵。
湯川王子~発心門王子
またまた一里塚跡
左に和歌山より29里の一里塚跡碑。
蛇形[じゃがた]地蔵
前述のおぎん地蔵から約500mの地点。
湯川王子
ここは参詣道の要地で比較的格式が高い准五体王子。
発心門[ほっしんもん]王子
ここからは本宮大社の神域となる。いわば入口の要所で五体王子に数えられている。
熊野古道歩きのコース
番号 | コース | 見所、ハイライト | |
---|---|---|---|
1 | 小辺路 | 高野山~大股 | 相ノ浦口、薄峠 |
2 | 小辺路 | 大股~伯母子峠~三浦口 | 桧峠、伯母子峠 |
3 | 小辺路 | 三浦口~果無~谷瀬 | 三浦峠、谷瀬の大吊橋 |
4 | 小辺路 | 果無越~八木尾~三軒茶屋 | 果無峠、伏拝王子 |
5 | 小雲取越 | 本宮大社~請川~小口 | 大斎原、百間ぐら、桜峠 |
6 | 大雲取越 | 小口~越前峠~那智大社 | 円座石、越前峠、舟見峠 |
7 | 祭 | 那智の扇祭 | 那智田楽、御火行事 |
8 | 中辺路 | 田辺~不寝王子~長尾坂 | 滝尻王子、長尾坂、捻木峠 |
9 | 中辺路 | 高原~近露~発心門王子 | 近露王子、野中の清水、男坂 |
10 | 紀伊路 | 天満橋~大鳥大社~和泉府中 | 四天王寺、阿倍野王子 |
11 | 紀伊路 | 和泉府中~信達宿~山中宿 | 信達宿、山中宿 |
12 | 紀伊路 | 山中宿~黒江~JR海南 | 雄ノ山峠、矢田峠、黒江の町並み |
13 | 紀伊路 | 藤白神社~拝ノ峠~方津戸峠 | 丁石地蔵、拝ノ峠、糸我峠 |
14 | 紀伊路 | 湯浅の散策 | 重伝建地区、立石道標 |
15 | 紀伊路 | JR湯浅駅南~御坊~田辺 | 鹿ヶ瀬峠、道成寺、闘鶏神社 |
16 | 伊勢路 | 田丸~ツヅラト峠~紀伊長島 | ツヅラト峠 |
17 | 伊勢路 | JR三野瀬~尾鷲~JR三木里 | 八鬼山峠 |
18 | 伊勢路 | 二木島~熊野、本宮道・北山道 | 横垣峠 |
19 | 大辺路 | 新宮の散策 | 熊野速玉大社、新宮城跡 |
20 | 大辺路 | 阿須賀神社~高野坂~三輪崎 | 高野坂 |
21 | 大辺路 | 西浜~長井坂~見老津 | 長井坂、段築 |
Copyright(C) 街道の旅.com All rights reserved.