熊野古道 五日目の街道歩き旅 [本宮大社~請川~小口編]
本宮大社
八咫烏
左に八咫烏[やたがらす]のマーク。神武天皇の大和入りを先導したとされる熊野では神鳥として崇敬される。右は熊野本宮大社の大鳥居。
熊野本宮大社
熊野三山の中でも、とりわけ古式床しい雰囲気が漂う社殿だ。
大斎原への道標(左)
癒し処「からす屋」の傍に「是日本第一本宮大斎原[おおゆのはら]」の道標が建つ。旧社地へは左奥へ進む。
大鳥居
旧社地に建つ高さ約34mの大鳥居。2000年建つ。
旧社地
この熊野川の中州が旧社地で、大水害(1889年)で多くの社殿が流出した。
大斎原と称する旧社地
かろうじて水害を免れた四社を移築したのが現在の熊野本宮大社である。
湯の峰温泉
日本最古の温泉といわれる。右は公衆浴場。中央は古刹東光寺。門前には「玄峰(湯の峰出身の名僧)塔」が建つ。
づぼ湯(中央奥)
天然の岩風呂で2~3人も入れば満員になる小さな湯船。リューマチ、胃腸病、皮膚病、糖尿病などに効きめあるとういう。
湯峰王子
東光寺の裏山を登った台地の一角に鎮座する。
車塚
中世のドラマチックな伝説(小栗判官と照手姫)に由来。姫が餓鬼を乗せひいてきた車を埋めた塚。小栗は前述のつぼゆで蘇生したという。
請川~桜峠
下地橋バス停付近
ここが小雲取越のスタート地点。小口まで約13km。所要時間は約4.5h。
請川の景観
右が本宮大社方面。左手前が古道(小雲取越)。
登り坂
茶屋跡まで延々と約75分続く。
松畑茶屋跡
請川から3.7km地点。標高306m。
分岐点付近
伊勢路の万歳[ばんぜ]峠への分岐点付近。
百間ぐら
果無山脈の大パノラマ。1,000m級の山々が東西に連なる。これは絶景じゃ!
ここは切り立った崖になっている。
林道と交差
中央が古道。
賽の河原地蔵(右)
左の坂を下ってきた。
石堂茶屋跡
小口から75丁目にあたり人里からかなり離れていた。
桜峠(標高466m)
茶屋跡から約35分。峠の前後に歌碑が建つ。
桜峠~小口
斉藤茂吉の歌碑
「まさびしきものとぞ思うたたなづく青山のまの川原を見れば」斉藤は土屋文明と那智から登ってきた。43才頃の参詣。
長塚節(1879~1915)の歌碑
この歌碑も桜峠に建つ。「かがなべて待つらむ母に真熊野の羊歯の穂長を箸にきるかも」
桜茶屋跡
明治末まで茶屋があり庭さきに桜の大木があったという。標高403m。
遠望
これから向かう小和瀬と赤木川を遠望。
「堂の坂」を下る
尾切地蔵(左)
石畳の道をふり返る。小和瀬は目前だ。
小和瀬の渡し場跡付近
右に街道碑「熊野道」が建つ。
吊り橋
赤木川に架かる小和瀬橋。
小雲取越コース出口付近
この小和瀬橋を渡ると小口集落に入る。
小口集落遠望
中継点
この小口の集落は小雲取越と大雲取越の中継点としてにぎわった所だ。
熊野古道歩きのコース
番号 | コース | 見所、ハイライト | |
---|---|---|---|
1 | 小辺路 | 高野山~大股 | 相ノ浦口、薄峠 |
2 | 小辺路 | 大股~伯母子峠~三浦口 | 桧峠、伯母子峠 |
3 | 小辺路 | 三浦口~果無~谷瀬 | 三浦峠、谷瀬の大吊橋 |
4 | 小辺路 | 果無越~八木尾~三軒茶屋 | 果無峠、伏拝王子 |
5 | 小雲取越 | 本宮大社~請川~小口 | 大斎原、百間ぐら、桜峠 |
6 | 大雲取越 | 小口~越前峠~那智大社 | 円座石、越前峠、舟見峠 |
7 | 祭 | 那智の扇祭 | 那智田楽、御火行事 |
8 | 中辺路 | 田辺~不寝王子~長尾坂 | 滝尻王子、長尾坂、捻木峠 |
9 | 中辺路 | 高原~近露~発心門王子 | 近露王子、野中の清水、男坂 |
10 | 紀伊路 | 天満橋~大鳥大社~和泉府中 | 四天王寺、阿倍野王子 |
11 | 紀伊路 | 和泉府中~信達宿~山中宿 | 信達宿、山中宿 |
12 | 紀伊路 | 山中宿~黒江~JR海南 | 雄ノ山峠、矢田峠、黒江の町並み |
13 | 紀伊路 | 藤白神社~拝ノ峠~方津戸峠 | 丁石地蔵、拝ノ峠、糸我峠 |
14 | 紀伊路 | 湯浅の散策 | 重伝建地区、立石道標 |
15 | 紀伊路 | JR湯浅駅南~御坊~田辺 | 鹿ヶ瀬峠、道成寺、闘鶏神社 |
16 | 伊勢路 | 田丸~ツヅラト峠~紀伊長島 | ツヅラト峠 |
17 | 伊勢路 | JR三野瀬~尾鷲~JR三木里 | 八鬼山峠 |
18 | 伊勢路 | 二木島~熊野、本宮道・北山道 | 横垣峠 |
19 | 大辺路 | 新宮の散策 | 熊野速玉大社、新宮城跡 |
20 | 大辺路 | 阿須賀神社~高野坂~三輪崎 | 高野坂 |
21 | 大辺路 | 西浜~長井坂~見老津 | 長井坂、段築 |
Copyright(C) 街道の旅.com All rights reserved.