薩摩街道　六日目の街道歩き旅　[熊本市内散策編]

清爽園

熊本城の南にある清爽園。

石橋(写真中央)のある庭園である。

里程元票跡碑

ここは諸街道の起点だった所。

中央に里程元票跡碑が建つ。高札場でもあった。

明治天皇碑

200mほど南の一新幼稚園内には明治天皇碑が建つ。

1872年6月熊本へ巡幸され西郷隆盛らが同行した。

西南戦争、5年前のことである。

西南の役激戦地跡碑

付近には西南の役激戦地跡碑が建つ。

政府軍が熊本城に入城した後、薩軍は人吉、宮崎方面に撤退した。

洋学校教師館

水前寺公園の方へやって来た。

ここには、洋学校教師館がある。

ジェーンズ邸

このジェーンズ邸は現在、日赤記念館になっている。

日赤記念館

熊本に残る最古(明治4年建)の洋風建築。コロニアル洋式の二階建て。

夏目漱石旧宅

ジェーンズ邸(写真左)の西隣には夏目漱石の旧宅が移築されている(写真右)。

4年余の熊本時代に6回転居した引越魔漱石の3番目の家だった。

夏目漱石旧宅

当時、この家は緑豊かな郊外に建っており、景色が良く漱石も若い奥さん(鏡子、当時19才)もお気に入りだった。

水前寺公園

ここが水前寺公園。

正式名、水前寺成趣園。
桃山式回遊園で地底から湧き出る清らかな水が池を満たす。

水前寺公園

漱石は熊本時代にも俳句を量産している。

「しめ縄や春の水湧く水前寺」「わくからに流れるからに春の水」

水前寺公園

公園には東海道53次を模した景観が楽しめる。

右奥の高い丘が富士山ということだ。

石橋

園内には4つの石橋がある。やはり熊本らしい。この石橋は1879年建造のもの。

出水神社

園内は鎮座する出水神社。

歴代の藩主を祀る。

夏目漱石像

前述の夏目漱石は1896年4月13日熊本に赴任した。

ここから人力車に乗り市街に向かった(上熊本駅前のブロンズ像)。

熊本五高

夏目漱石が赴任した熊本五高(第五高等中学校)の正門(赤門)。

九州の最高学府として発足した(1887)。現、熊本大学。

この赤門は国の重文(重要文化財)。

ラフカディオ・ハーン碑

漱石の前任者だったのがラフカディオ・ハーン(小泉八雲)。中央にハーンのレリーフ、左に碑が建つ。

夏目漱石記念碑

大学構内に夏目漱石記念碑が建つ。

夫レ教育ハ建国ノ基礎ニシテ、師弟ノ和熟ハ育英ノ大本タリ。開校10年(1897)に読んだ祝辞の一節。

夏目漱石像

その傍らには、漱石の銅像と句碑が建つ。

秋はふみ　吾に天下の志(写真右)

夏目漱石像

神経質で気むずかし屋だったが、巧みな話術と包容力で多くの弟子に慕われた。

因に月給は100円、当時の中学教師の4倍だった。やがて漱石は東京に戻り、ロンドンへ留学する(1900)。

五高記念館

この赤レンガの五高記念館は明治中期の代表的洋風建築。国の重文に指定されている。