塩硝街道 四日目の街道歩き旅 [湯涌温泉~西赤尾編]
湯涌温泉~刀利ダム
横谷
湯涌温泉から約3km東にある横谷。ここから福光方向へ林道[写真中央奥]が通じている。これも塩硝街道の別ルート。
横谷峠近く
舗装された道だが、全く人影を見ない。ただ1台地元の車とすれ違っただけ。約2km進むと切通しが見えてきた。
横谷峠
ここが横谷峠(351m)。城端[じょうはな]方面への眺望がよい。1960年ころまで、この峠を越え木炭が金沢へ運搬されたとのことである。
刀利越え
前述の横谷からメインルートの刀利[とうり]越えの道を約1.5km南進すると富山県(南砺[なんと]市)に入る。刀利ダムは指呼の距離である。
刀利ダム
刀利ダム。農林省の洪水調節・発電所ダムとして1966年に完成した。このため、上流の村々は廃村となった。この周辺も淋しい所で時々、車が通る。
刀利ダム
刀利ダムの北側。湖岸沿いに福光、城端方面の県道が通じているが、これは塩硝街道ではない。
ダムに沈んだ街道
かつての塩硝街道は、この刀利ダムの湖底に沈んでいる。しかも、ここからブナオ峠の道は冬期は勿論、湖岸が崩れやすく、ほとんど通行止め状態である。
ブナオ峠のルート
車でブナオ峠に行くには南側の西赤尾から回っていくしかない。しかし、この道(一部塩硝街道)もハードでスリリング。かなりのドライブテクニックが求められる。
刀利ダム~
ブナオ峠越え~西赤尾まで
ブナオ峠
ここがブナオ峠(1,000m)の広場。平日であったが車が数台止まっていた。登山客のものであろう。ここは大門山(1,571m)、猿ヶ山(1,447m)への登山口なのだ。
塩硝の道碑
塩硝の道碑[写真左]を、この旅で初めて目にした。
四十八曲りというから、相当なつづら折りだったのであろう。
静かな街道
不気味なぐらい静かな街道。だが、ブナ林が美しく心をなごませてくれる。
岩瀬家
西赤尾にある岩瀬家。
五箇山最大の合掌造り家屋で築300年といわれる。側面からみると屋根はほぼ正三角形。雪が落ちやすいように急勾配になっている。
行徳寺
岩瀬家のすぐ近くにある行徳寺[ぎょうとくじ]。蓮如上人の高弟・赤尾道宗が開いた、浄土真宗の古刹である。
塩硝街道歩きコース
コース | 見どころ | |
---|---|---|
1 | 金沢~湯涌温泉 | 金沢城、兼六園、湯涌温泉 |
2 | 金沢~相倉 | 城端散策、細尾峠、相倉合掌造り集落 |
3 | 相倉~菅沼 | 祖山、菅沼合掌造り集落 |
4 | 湯涌温泉~西赤尾 | 横谷峠、刀利ダム、ブナオ峠 |
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