豊後街道 二日目の街道歩き旅 [波野駅~宮地駅編]
波野駅~滝室坂周辺
JR波野駅
竹田からJR豊肥本線で波野駅まで移動する。この駅は知る人ぞ知るJR九州の中で最高の駅!と言っても標高(764m)の話であるが。ここから街道に合流するまで約3km歩く。
指示標
豊後街道(R57号)に合流し、さらに約2km国道を下っていくと歴史の道・豊後街道(写真中央)という細身の指示標を見つけた。さりげなく建っているので要注意。
道中
整備されたのであろうが、雑草が繁っている。シューズが露で濡れ弱った。
手前の方へ下がっていく。
木製の橋
木製の橋を渡り、しばらく進むと・・・
石畳
部分的に石畳が現れた。
小さな川
梯子段(写真中央奥)を下りると、しばらく小さな川の川床を歩く(写真手前へ)。
雨の日は、相当にヤバイ。
木製の梯子段
また木製の梯子段を下りていく。
逆にこれが上りコースだと、ハードである。
指示標
やがて、再びロータリークラブの指示標を発見。
この辺りから、道は平坦になる。
滝室坂
豊後街道一の難所だった滝室坂。
標高差200mある約3kmの急坂である。
大坂に坂なく、坂梨に坂あり と言われた。
道中の風景
石畳が約350m復元されている。かつては坂道3kmが、すべて石畳だったらしい。
滝室坂案内板
滝室坂の案内板。
道中の風景
滝室坂~宮地駅
滝室坂入口
街道碑(写真左)が建つことからして、どうもここが正式な入口らしい。
けれども出口(?)から下ってきたので楽チンだった。
坂梨宿
やがて坂梨宿に入ってきた、昭和初期まで宿場町として栄えた街並みが、どっしりと一直線に続く。左奥が滝室坂方面、手前が宮地方面。
坂梨御茶屋跡
ここ坂梨宿には御茶屋があり滝室坂を目指した大名行列の休憩所だった。
番所も置かれた(写真左に坂梨の関)。
天神めがね橋
天神めがね橋(1847建)。
建造者の弟も名工で、有名な通潤橋をかけている。
阿蘇神社
坂梨宿から2km北西にある阿蘇神社。火の神・阿蘇開拓の神を主神とする極めて古い神社である。二層の楼門に特徴がある。7月28日には御田[おんだ]祭りが行われる。貴重な祭として国の重要文化財に指定(1981)されている。
宇奈利
祭の花形ともいうべき宇奈利[うなり]たちがスタンバイしている。頭上には神への供物(昼食)の膳を載せている。
神幸門
11時30分になると神幸門が開かれ(年1回、この日のみ)4基の神輿と約100人の行列が渡御する。
宇奈利行列
阿蘇の雄大な自然をバックに古式ゆかしく行列が進む。
宇奈利の女性
宇奈利の女性は14名。
白頭巾に白装束といったユニークなコスチュームである。
宇奈利の女性
顔は、ほとんど隠れている。間近で見ると宇奈利の女性は娘さんではなく年配の婦人のようだ。少々ガッカリした。以前はうら若き乙女が奉仕したであろう。
宇奈利・太鼓
宇奈利のあとは太鼓(写真左)。この後に田男・田女の一対の人形。十字型の棒に着物を着せたもので牛人形とともに男児がかついでいる。
早乙女・根子岳
馬上の少女2人は早乙女の代表らしい。
右奥の山は阿蘇五岳の一つ。根子岳(1,408m)
神輿
神輿は行列の最後尾。
古くから伝わる田歌に合わせて、ゆっくりと進む。
おん田植式
このあと行列は、おん田植式。苗を神輿に向かって投げるだけで、実際の田植えはしない。
以上1995年の撮影。
豊後街道歩きコース
コース | ハイライト・見所 | |
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豊後街道 | ||
1 | 豊後竹田市内散策 | 岡城、瀧廉太郎資料館 |
2 | JR波野駅~滝室坂~JR宮地駅 | 滝室坂、阿蘇神社「御田祭り」 |
3 | 坂下~二重峠~JR肥後大津駅 | 清正公道、二重峠 |
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