羽州街道 一日目の街道歩き旅 [弘前、黒石散策編]
弘前市内散策
武家屋敷
東北の小京都・弘前は魅力たっぷりの町。
先ず武家屋敷からスタートしよう。JR弘前駅からバスで約15分の所。弘前公園の北側にある。
旧岩田家
重伝建(重要伝統的建造物群保存地区)の東はずれにある岩田家。
当時の武士の生活を知る貴重な建物である。
崎染工場
ここは天然藍染の川崎染工場。
江戸時代からの建物で工房も見学できる(有料)。
石場家
亀甲町[かめのこまち]にある石場家。江戸時代の豪商だった。重要文化財。
雪徐け通路のこみせに雪国らしさが見られる。
石場家
津軽藩内のわら製品や荒物を扱っていた。
今はタバコや地酒も販売している。
重要伝統的建造物群保存地区
仲町周辺の重伝建。
町並みは美しく整然としている。
旧伊東家
旧伊東家の黒門と黒板塀。
代々藩医を務めた。
旧梅田家
旧梅田家。
中級武士の武家屋敷。
旧梅田家
茅葺きの大きな屋敷。
生垣も手入れが行届いている。
津軽藩ねぷた村
津軽藩ねぷた村。
ねぷたや日本庭園などが見学でき(有料)、食事もOK。
亀甲橋
前述の石場家のすぐ南にある亀甲橋。
中央奥の亀甲門(弘前城の北門)は築城直後は一時、表門だった。
弘前城
弘前のシンボル弘前城。日本7名城の一つで3層の天守閣は国重文(国の重要文化財)。
4月下旬の桜まつりの頃には、春の到来を待ち望んだ人々が桜の花に酔いしれることだろう。
追手門
こちらが正門の追手門。
枡形になっている。
弘前ねぷた祭
弘前ねぷた祭(8/1~8/7)まで、まだ2週間前だというのに準備していた。巨大な扇型の灯籠が勇壮に街道を練るという。デザインは写真のような美人画や武者絵。
青森銀行記念館
弘前城追手門の周辺には洋風建築群がある。
これは青森銀行記念館(旧五十九銀行)。
棟梁建築家・堀江佐吉の晩年の傑作である。1904建、国重文。
青森銀行記念館
左右対称のルネサンス様式の建物。
防火のため日本の土蔵造りの構造も取り入れている。
旧弘前市立図書館
旧弘前市立図書館は、ルネサンス様式の木造三階建の美しい建物。
1906年建造。
旧弘前市立図書館
8角形双塔を結ぶ赤と緑の中間通路が目をひく。
旧東奥義塾外人教師館
前述の図書館(右端)の隣にある旧東奥義塾外人教師館。1900年建造だが、2005年にリニューアルオープンした。
旧東奥義塾外人教師館
市内に実存した建造物が約1/10サイズで展示してある(写真左下)。ちょっとしたガリバー気分になる。
明治天皇御臨幸之所碑
北海道・東北巡幸中の明治天皇は青森を経由して、ここ弘前裁判所に行幸された。石碑には明治14年(1881)9月10日とある。
弘前教会
弘前の散策、最後は日本キリスト教団弘前教会。
双塔ゴシック様式でノートルダム寺院に似ている。
黒石市内散策
こみせ通り
街道筋ではないが、弘前から弘南鉄道に乗り黒石へ寄り道をした。本コースは重伝建のダブルヘッダーである。ここは日本の道百選 こみせ通り。独特な景観だ。
こみせ
こみせは、いわば木造アーケード。越後(高田、栃尾など)では雁木(がんぎ)と呼ばれているもの。積雪から通行人を守るため沿道の家が私有地を提供した思いやりの道である。これは雪国の人々の知恵だ。
中村酒造(NHK大河ドラマいのちロケ地)
こみせは実用的にも美観的にも、すぐれている。ここは大正時代に創業した中村酒造。地酒玉垂[たまだれ]の看板が目立つ。NHK大河ドラマいのち(1986)のロケ地になったことを示す看板(中央下)もある。
鳴海家
古い造り酒屋の鳴海家。
店は切妻造りで200年以上経過した建物らしい。
清酒菊乃井の看板を掲げている。
こみせ
雨の日も夏の猛暑からも通行人を守ってくれるこみせ。
こみせ
等間隔に柱が並んでいる(写真中央)。
以前は柱と柱の間に摺り上げ戸をはめ込み、人々を厳しい自然から守ってきた。
高橋家
国の重要文化財の高橋家。江戸時代の棟高の低い切妻造りである。家の側面(妻)が入口になっている形式を妻入という。
津軽こみせ駅
左は土産店の津軽こみせ駅。
鳴海家の北隣り。
甲徳兵衛町
こみせ通りの脇道に位置する甲徳兵衛町の町並み。
第3消防部屯所
第3分団第3消防部屯所(写真右)
羽州街道歩きコースプラン
コース
コース | ハイライト・見所 | |
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