秋月街道 一日目の街道歩き旅 [久留米~大刀洗編]
久留米
バルザックの像
あの文豪バルザック(仏、1799~1850)の像(ロダン作)が久留米にあると知った時は興味津々だった。パリでこれを見た個人が市に寄贈したものらしい。かなりインパクトのある容姿だ。
青木繁旧居
28才で急逝した天才画家青木繁(1882~1911)の旧居がこの近くにあるので、お邪魔した。前述のバルザック像から近いが、少しわかりにくい所。地元の人が親切に教えてれた。
青木繁作品
青木繁の代表作には「海の幸」(写真右)や「わだつみのいころの宮」(写真左)などがある。前者は房州の海辺に大魚をかつぐ漁師の裸像群を描く。
寺町
西鉄・久留米駅の辺りから北上して寺町にやって来た。久留米城防御のため寺院が集められたところだ。どちらを見てもお寺が軒を連ねる。
遍照院
寺町の遍照院には高山彦九郎(1747~93)の墓がある。
高山彦九郎
彦九郎は上野(現、群馬県太田市)出身の勤王家。四国を除き北は津軽から南は薩摩まで諸国遍歴の旅に明け暮れた。その思想は、のちの吉田松陰に影響を与えた。
高山彦九郎
[参考写真]13才の時、「太平記」を読み感激(先祖が新田義貞の家臣であった)。17才の時、京へ上り二条橋で皇居を伏し拝んで号泣した。
高山彦九郎終焉の地
ここが高山彦九郎終焉の地。最後の旅は九州だった。薩摩藩を反幕府側につかせるという彼の目的は思うように進まず、ここ久留米の医者宅で自刃した。
高山彦九郎歌碑
終焉の地碑の前には、彦九郎(辞世)と明治天皇の歌碑(写真左)が建つ。
大刀洗
大刀洗公園
南北朝時代の古戦場(1359)と伝える大刀洗[たちあらい]公園にやって来た。中央に武将の像が建つ。
菊池武光
築後川の戦いで北朝方小弐氏を破った菊池武光。血刀を洗った川の水が真赤に染ったという。町名(大刀洗町)の由来である。
大刀洗飛行第4連隊跡碑
付近には大刀洗飛行第4連隊跡碑と慰霊碑が建つ。ここは、かつて国内の主要空港だった(第2次大戦中まで)。
菊池武光公大刀洗碑
甘木鉄道・太刀洗駅近くに建つ「菊池武光公大刀洗碑」。(注)駅名は大刀ではなく太刀
秋月街道歩きコース
コース | ハイライト・見所 | |
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1 | 久留米~大刀洗[たちあらい] | 青木繁旧宅、遍照院、大刀洗公園 |
2 | 城下町・秋月の散策 | 目鏡橋、秋月郷土館 |
3 | 八丁峠越え | だんごあん、石畳の道 |
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