陸前浜街道 一日目の街道歩き旅 [十王坂、五浦の散策編]
十王坂~伊師まで
桜並木
JR常磐線、十王駅からスタートして県道を約2km南東に進む。大きな工場(日立電線)があり、その外周道路の東側に出る。
桜並木
十王川(写真右端)沿いの桜並木である。開花には、まだ早い。ウォーキングしている人がいたので道筋を確認した。
十王橋
この十王橋を渡り右奥へ進む。
カーブした道
やがて民家を過ぎると微妙にカーブした道となる。
ゆるやかな坂道
ゆるやかな坂道を登っていく。
十王坂
ここが十王坂の頂上のようだ。
田園
坂を下ると田園風景が広がる。
道
時折、地元の車が通るような田舎の道である。
道
この坂(写真左奥)を下ると伊師という集落に出る。
碑
民家の角に昭和3年11月と刻まれた碑が建つ。御大典記念、つまり昭和天皇即位の礼があった年である。
道標
側面には「安良川約一里」とある。安良川は旧宿場でJR高萩駅近く。
五浦の散策
天心記念五浦美術館
街道筋ではないが、五浦[いづら]に寄り道をした。大津港駅の東へ約2kmのところに茨城県天心記念五浦美術館が建つ。
五浦
五浦はその名の通り五つの浦(入江)からなる風光明媚な海岸。美術館からの眺め。
六角堂
太平洋に突き出した岩の上には岡倉天心(1862~1913)がみずから設計した六角堂が建つ。
六角堂
天心は、この六角堂で釣りを楽しみ、読書と思索にふけった。
五浦
天心はダイナミックで変化に富んだ五浦の景観に魅了された。断崖近くに五浦観光ホテルが建つ。
五浦美術文化研究所
五浦美術文化研究所を見学する若い女性たち。美術関係の学生さんとお見受けしました。左の石碑が目をひく。
石碑
それは「亜細亜(アジア)は一つなり」という天心の理想を今に伝える記念碑だった。天心は中国やインドを何度か訪れ、ノーベル文化賞を受けたタゴールと知り合っている。
岡倉天心
[参考写真]天心は生糸貿易を営んでいた岡倉覚右衛門の二男として横浜に生まれた。27才の時、東京美術学校(現、東京芸大)校長となる。
大観荘
五浦観光ホテルの別館「大観荘」。館内には天心の愛弟子横山大観の別荘跡があり宿泊も可能である(特別室)。
陸前浜街道歩きのコース
コース | 見どころ、ハイライト | |
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1 | 十王坂、五浦の散策 | 十王坂、五浦美術館など |
2 | 五浦~平潟~勿来 | 勿来の関公園 |
3 | 勿来の熊野祭り | (国重要無形民俗文化財) |
4 | 相馬~旦理~岩沼 |
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