出雲街道 五日目の街道歩き旅 [四十曲峠越え編]
四十曲峠は古くから出雲街道の難所として知られる。かつては近畿と出雲の国や山陰を結ぶ要衝であった。隠岐に流罪になった後醍醐天皇や後鳥羽上皇も四十曲峠を越えている。
四十曲峠越え


力士塚
街道沿いに建つ力士塚(写真右)。力士の名は滝ノ音庄右衛門、この地区の出身である。

後鳥羽上皇旧跡碑
出雲街道の表示板(写真右)があり、傍には後鳥羽上皇旧跡を示す碑も建つ。
この辺りから坂道となる。

杉並木
杉並木の出雲街道。
夏は避暑、冬には防寒で有難い。

一里塚跡
一里塚跡付近の景観。
誰にも会わない。地元の車が1台通っただけ。

杉並木の道
舗装されているが、古道らしい雰囲気が漂う杉並木の道。

後鳥羽上皇の歌碑
この地を通られた(1221)後鳥羽上皇の歌碑が見えてきた(写真左奥)。

後鳥羽上皇の歌碑
1914年建の後鳥羽上皇の歌碑
みやこ人 たれふみそめて
かよいけん 向かいの道の
なつかしきかな。
この付近は後鳥羽さんと呼ばれ、今は桜の名所である。

嵐ヶ乢
嵐ヶ乢[たわ]という名の峠。この名の通り、時には強い風が吹く峠であろう。
この日は穏やかだった。

六体地像
四十曲峠を目前に控えた二つ橋という集落に祀られている六体地像(写真左)。
峠を越える旅人は、ここで旅の安全を祈ったであろう。

二つ橋
この二つ橋には生き倒れの旅人が多かったので、茶屋が設けられた。
街道は、右から左奥へとカーブする。

四十曲峠へ向かう道
ここからは砂利道となる。
四十曲峠が近いことを予感する。

四十曲峠
意外になだらかで明るい峠道だ。

国境
まもなく四十曲峠の頂上(770m)に到達した。
四十曲峠は美作[みまさか](岡山県新庄村)と伯耆[ほうき](鳥取県日野市)の国境である。

四十曲峠
四十とは始終の意で、始めから終りまで曲がりっぱなしということか。
美作側からは、ともかく伯耆側から登ってくるのは大変だ。

四十曲トンネル
峠を下ってくるとR181号四十曲トンネル(写真右)の北側に出る。
これから先は、ほとんど国道歩き。
区間 | 出雲街道のハイライト・見所 | |
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出雲街道 | ||
1 | 龍野の散策 | 龍野公園周辺 |
2 | 津山宿の散策 | 鶴山公園(城跡、桜) |
3 | 勝山宿の散策 | 辻本店の酒蔵、のれん |
4 | 美甘宿~新庄宿 | 新庄の凱旋桜通り |
5 | 四十曲峠越え | 杉並木、後鳥羽公園 |
6 | 坂井原宿~根雨宿 | 根雨宿、溝口宿 |
7 | 大山道(横手道) | 大山寺、大神山神社(参道) |
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