飫肥街道 三日目の街道歩き旅 [油津の散策編]
油津の散策
野口雨情の歌碑
堀川沿いに野口雨情の歌碑が建つ。
「水と筏を堀川橋の石の手すりは見て暮らす」。雨情は飫肥のあと油津に立ち寄っている(1935)。
堀川橋
油津のシンボル「堀川運河」に架かる堀川橋が前方に見えてきた。
堀川橋
堀川橋(別名、乙姫橋)は堀川運河に架かる唯一の石橋(1903年架橋)。飫肥の名石工・石井文吉の労作である。右上に赤い鳥居が目立つ。吾平津[おびらつ]神社だ。
赤い鳥居
赤い鳥居の傍らにはロケ地の説明板が建つ。
実は、この辺りで「男はつらいよ」45作目のロケーションが行われたのだ(1992)。
堀川運河
この堀川運河は江戸初期、飫肥藩により建設された。主な目的は特産品飫肥杉を油津港まで安全に運搬することだった。このため積み出し量はかなりアップした。
堀川運河
その運搬方法は「弁甲筏流し」と言い、杉丸太をイカダに組み、船で引いた。
堀川運河
橋の下を船が航行できるようにアーチが高く設定されている。油津のベストスポット、風情のある景観だ。
堀川橋
油津港側(写真手前)から見た堀川橋。油津港は天然の良港で中世には日明貿易の中継港として栄えた。
杉村金物本店
国道(220号)沿いにある杉村金物本店。宮崎県建築100景に選ばれている老舗で当時(1932年建)では珍しい三階建てだった。
赤レンガ館
西隣りに建つ赤いレンガの倉庫。お目当ての「赤レンガ館」は修理中だった。
マグロ通り
油津港(写真中央奥)へ通じる通称「マグロ通り」。遠洋漁業でマグロ、カツオが水揚げされたことを物語る。
マグロ通り
マグロ通り。
海難者慰霊塔
人柱公園に建つ。海難者慰霊塔(写真中央)。左端には「人柱様」の碑。これは堀川の工事が難航したので人柱をたて乗り切ったことへの供養だと伝えられている。
鯨魂碑
同じく人柱広場には「鯨魂碑」が建つ(写真右)。昔、大きな鯨が浜にうち上がり、飢餓に苦しんでいた漁民を救ったことへの感謝の念から供養碑が建てられた。
鈴木旅館
一泊お世話になった鈴木旅館。前述の野口雨情、長塚節ほか中山晋平、土屋文明なども宿泊している老舗旅館。
飫肥街道歩き旅コースプラン
コース | 見どころ、ハイライトなど | 飫肥街道・山仮屋~北郷|街道を歩く旅 ウォーキング記録|
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1 | 山仮屋~北郷 | 山仮屋関所跡 |
2 | 飫肥の散策 | 飫肥城、武家屋敷通りなど |
3 | 油津の散策 | 堀川運河、堀川橋 |
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