飫肥街道　一日目の街道歩き旅　[山仮屋～北郷編]

山仮屋～北郷

上田代でバスを降り、ひたすら山仮屋を目指す。街道は車道より高い所を通っている。飫肥杉の巨木(写真左)が迎えてくれた。

雨の山道で、坂道はつらいものだ。足場はゆるいし体は濡れる。それにしても昼なお暗き街道だ。

ようやく山仮屋関所跡に、たどり着いた。ほっとしたが、辺りは無気味な静寂の世界。人の気配は勿論、動物の声すらしない。

何やら石碑がめり込んでいる。「一」という字を見て一里塚跡碑だと確信した。全長8里８丁というから8基中の4番目だろうか。

この関所(跡)は参勤交代時の休息所でもあった。石垣積みの屋敷跡(写真右)が残っている。

真昼間だというのに、薄暗い森の中を進む。

大きな岩が左右に置かれている。いかにも古道らしい雰囲気だ。しかし誰にも会わない。誰も歩いていない街道。

道はここで二股に別れている。説明板(写真中央)を見て安心した。やがて二つの道は合流するのだ。

うっ蒼とした森を抜け、やがて上空が見えてきた。

そして飫肥の山並みが、はっきりと見えてきた。

ここで林道(車道)と合流する。

花立峠らしき所から、南へ眺望。白い建物(写真中央)は北郷フェニックスホテル。山並みの背後は油津の港であろうか。