上街道 二日目の街道歩き旅
〔奈良の祭り編〕
ちゃんちゃん祭り(大和神社)・秋祭り(大安寺・八幡神社)・蛇祭り(倭文神社)・春日若宮おん祭り(春日大社)の位置
大和(おおやまと)神社の「ちゃんちゃん祭り」
妙な名称だが、叩く鉦の音からついた。渡御は、1㎞程離れた御旅所へ神幸する。(1977年4月1日撮影)
大安寺八幡宮「秋祭り」
この大安寺八幡宮は、有名な大安寺南門の南へ500m、同寺の旧境内に鎮座する。この場面は御供の写真。
見事な御供である。矢御供、餅御供、献花幣、土御供がずらりと並んでいる。
とりわけ献花幣は美しい。
赤、黄、緑、紫、白など色とりどりの御弊紙とともに、茗荷・栗・柿・柘榴が、鳳凰・蟹・魚・海老をかたどってつけられ美しい。
五色の紙垂の飾りは人形に見える。
餅御供
大頭屋の玄関には御仮屋が設けてある。
御仮屋
お渡りの行列。
お渡り一行が参道に進む。
四九条に鎮座する倭文(しずり)神社の秋祭は「蛇祭り」とも呼ばれる。この場面は粘土で作った土御供と花御供。
美しい小物の神饌(ハナゴク)が並ぶ。盃、菊花、柳箸、茄子、飯。
里芋の断面に描かれた「へのへのもへじ」は、人間の頭部を表している。
「蛇祭り」と呼ばれているように、「ズイキ」でこしらえた蛇形が見える。(中央の左)
昔この地に大蛇がいて、毎年子供を人身御供に差し出していたが、ある時、一人の僧がその大蛇を退治したという。
担がれているのは、約5mの藁(わら)で編んだ大蛇を模したもの。
これから、お渡りが町内を一巡する。
御供神饌を抱えた白装束の人達が、町内を巡行する。
この麦ワラの蛇は、町内巡行後、最後に火を放つ。それは大蛇退治を意味する。
町内を巡行したあと、御供は本殿に安置される。
以上、撮影は1994年10月10日。
春日若宮おん祭りは、奈良最大の豪華な芸能祭で、国の重要無形民俗文化財。
これはお渡り式行列。平安時代末期に創始と言うから880年の伝統がある祭りだ。
総勢500人の行列が春日神社の一の鳥居へ練り込む。観客は数万人。
人出が多すぎて撮影には苦労する。
赤衣(せきえ)に千早と呼ばれる白布を肩に掛け、その先を長く地面に引いて進む。
華やかな稚児行列。母親が付き添う。
御所車の一行。
国際色豊かな行列でもある。
御旅所での神楽。神楽は夜更けまで続く。
(撮影は1989年12月17日)
上街道歩きコース
コース | 見どころ、ハイライトなど | |
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1 | 猿沢池西~櫟本~箸墓古墳 | ならまち周辺 |
2 | ちゃんちゃん祭り、秋祭り、蛇祭り、春日若宮おん祭り | 奈良の祭り4件は必見の価値あり |
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