日光例幣使街道 一日目の街道歩き旅 [栃木~天明編]
栃木市内散策
街道碑
スタートは栃木市大町に立つ街道碑から。ここは東武日光線・新栃木駅の北西約700mの地点。写真右が日光例幣使街道。
栃木大町郵便局
街道碑[写真右 中央]の近くには栃木大町郵便局[写真左]。やはり蔵の街をイメージしたつくりで街道にマッチしている。これから手前の方へ進む。この分岐点を中央奥へ行くと足尾方面。
油伝味噌
約500m南下すると油伝味噌[あぶでんみそ]。もとは油店で油屋伝兵衛の略称。幕末から味噌の醸造を始めた老舗である。今も田楽の食べ処。三階建ての財産蔵をもつ。写真左には街道碑と古びた説明板が建つ。
嘉右衛門橋
更に400mほど南下すると、岡田記念館はもうすぐ。近くには巴波[うずま]川が流れる。この橋の名は嘉右衛門橋。16世紀にこの辺りを開発した岡田嘉右衛門の名を冠している。
草遊園
街道沿いにある草遊園。岡田記念館が経営する山野草と甘味の店である。休息できる。右隣り[写真中央]は栃木で最古の理髪店。
岡田記念館
ここが岡田記念館。岡田家は550年以上の歴史を持つ屈指の旧家である。街道の開設盛行に伴って、沿道の名主として重責を担った。
岡田家
岡田家歴代の当主は芸術にも造詣が深く、土蔵3棟には岡田家伝来の家宝などが展示されている。
畠山陣屋跡
江戸時代には旗本畠山氏の陣屋がおかれ、岡田家は幕末、代官をつとめた。
嘉右衛門町
岡田記念館の周辺は今も嘉右衛門町と呼ばれている。彼の名は不滅である。
常盤橋
これは常盤[ときわ]橋から南向きの景観。前方には横山郷土館が見える。横山家は銀行業兼麻問屋を営んだ明治の豪商。栃木県の名産・大谷石で造られた左右の石蔵が素晴らしい。
荷揚場
横山郷土館の北側の水路(荷揚場)。写真右奥に市役所別館が見える。
県庁堀
この水路が県庁堀。今は県庁もなく、その敷地に巡らされた堀だけが残されているが、市民の憩いの場として親しまれている。
旧栃木町役場
旧栃木町役場。今は市役所別館。実は明治16年まで栃木は栃木県の県庁所在地だったが、県庁は宇都宮市に移転した。
幸来橋
栃木市内を流れる巴波川には、いくつもの橋がかけられている。この幸来橋は景観がよく撮影ベストスポットだ。
巴波川
白壁土蔵をバックに粋な黒堀が120mも続く。巴波川には鯉が放流されている。1995年都市景観大賞景観100選を受賞した。映画ロケ地としても有名である。
塚田歴史伝説館
幸来橋のすぐ近くにある塚田歴史伝説館。塚田家は木材を江戸に運んだ廻船問屋。蔵の中に豪商の家宝が展示されている。
栃木~岩舟駅周辺まで
天明宿(佐野市内)散策
本陣跡
これより天明[てんみょう]宿。JR佐野駅前の群馬銀行前にあいさつ通りの碑[写真左下]が建つ。ここが本陣跡。写真上にもフラッグがある。
星宮神社入口
本町を西へ進むと星宮神社入口あたりで、どっしりとした重量感のある家並みがある。
大川邸
本町の大川邸。写真左端のうだつが目を引く。
太田邸
こちらは大和町、街道沿いにある太田邸。二階建ての蔵造りによる典型的な店蔵。江戸末期の建造。
佐野厄徐大師
関東3大師の一つ、佐野厄徐大師。正式名は惣宗寺といい元三大師を祭る。写真左端はパゴダ供養塔。
田中正造の墓
境内には田中正造(1841~1913)の墓がある。足尾銅山鉱毒問題の解決に奔走した代議士。明治天皇に直訴した(1901)。
日光例幣使街道あるきのコース
- 日航例幣使街道
- 1日目 栃木~天明(佐野) [約17km]
- 2日目 太田~五料 [約21km]
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