暗越奈良街道 二日目の街道歩き旅 [平城宮、佐保路の散策編]
平城宮散策
朱雀門
復元(1998)された朱雀[すざく]門は平城宮の正門。高さ約24m。
平城宮
この広場も1年後(2010年4月)には平城遷都1300年祭のイベントで一層賑わうことだろう。
伊勢大輔歌碑
近くには歌碑が建つ。
作者は11C.前半の女性・伊勢大輔[たいふ]、紫式部とも親しい間柄だったという。
小野老歌碑
こちらも有名な歌、聖武天皇に初の男児誕生した頃、大宰府の次官(小野老[おののおゆ])が、はるか遠い都を想い詠んだ(728頃)。
大極殿跡
内裏[だいり]の中心、大極殿跡。
ここで賀正、即位の礼を行った。
東院庭園
東院庭園が復元されている。意外にここは穴場だ。
東院庭園
奈良時代には、ここで貴族たちが宴会や儀式を行った。
法華寺
法華寺。正しくは光明宗法華滅罪寺という。
桃山時代の南大門が残る。
法華寺
この法華寺はもと右大臣藤原不比等(659~720)の邸宅。
その娘、光明皇后御願により日本総国分尼寺となる。
山部赤人の歌碑
境内には藤原不比等の没後に訪れた山部赤人の歌碑(写真中央)が建つ。
山部赤人の歌碑
いにしへの 古き堤は
年ふかみ 池の渚に
水草生いにけいり
佐保路散策
コナベ池
法華寺から北へ約500m歩き奈良市の歴史の道をたどる。
ここは古墳(安康天皇の后の墓)のあるコナベ池。
ウワナベ池
ここ、ウワナベ池の南側を通る。
不退寺
歴史の道のコースに入っている不退寺にやってきた。
正式には不退転法輪寺。
南都15大寺の一つ。
萱の御所
もと平城天皇の萱[かや]の御所。
仁明天皇の勅願により在原業平[ありわらのなりひら](825~80)が寺に改めた。
伊勢物語の歌碑
境内には在原業平を主人公とした歌物語伊勢物語の歌碑が建つ。
おほかたは月をもめでじ、これぞこの、つもれば人の老いとなるもの
右は多宝塔。
花の古寺
四季の花が咲き乱れる花の古寺である。
バックは本堂。
なりひら橋
なりひら橋という名の橋もある。
佐保路
佐保路は、昔から大宮人の散策路だった。
ロマンあふれる歴史の路を堪能しよう。
春日野荘
春日野荘の前には、万葉歌碑が建つ。
わが背子が見らむ佐保道の青柳を手折りてだにも見むよしもがも
(大伴坂上郎女)
転害門
東大寺北西の門、転害門[てがいもん]。平安創建時の姿を残す数少ない建築。
別名、佐保路門。
興福寺
転害門から約1km南下すると世界遺産・興福寺。
東大寺、法隆寺など南都七大寺の一つ。
阿修羅像が有名。
猿沢池
名勝・猿沢池。
興福寺五重塔の先端が見える(写真中央)。
率川神社
前述の猿沢池から西へ400mの率川[いさがわ]神社の三枝[さいぐさ]祭。
古都・奈良で最古の祭とか。あでやかな行列が繁華街を練り歩く。
[1990年6月17日撮影]
三枝祭
この三枝祭は花鎮めの祭。
神武天皇と后との出会いの故事にしたがって三輪山の麓で取ってきたユリを神前に供える。
JR奈良駅
JR奈良駅。
古都にマッチした品格ある駅舎。
JR奈良駅・常夜灯
駅前の広場の一角には大きな常夜灯と平城宮大極殿跡への距離と方角を示す碑(写真左、1912年建)が建つ。
暗越奈良街道歩きのコース
コース | 暗峠越えのハイライト・見所 | |
---|---|---|
暗峠越え | 暗峠 | |
1 | 新石切~暗峠~南生駒 | 暗峠 |
2 | 平城宮、佐保路の散策 | 平城宮、法華寺、不退寺、佐保路、東大寺 |
Copyright(C) 街道の旅.com All rights reserved.