津島街道/つしまかいどう

津島街道のルート

津島街道のルート地図

<美濃路>(新川(橋))-(法界門橋)-(甚目寺[じもくじ])-(木田[きだ])-{勝幡[しょばた])-(津島(神社))-・・・埋田[うめだ]<佐屋街道>

総距離は13~14kmで名古屋鉄道津島線に沿う。

津島街道の別名

上街道

津島街道の歴史

中世の津島街道

鎌倉街道(いわば東海道の前身)の萱津[かやつ]宿(愛知県あま市)から分岐して津島へ行く道で、甚目寺観音や津島神社への参詣道であった。

近世の津島街道

津島街道は東海道の脇往還として開設された(1626)。

佐屋街道とつながり「七里の渡し」(名古屋熱田区から海路で桑名へ)のバイパスとして多くの旅人に利用された。佐屋~桑名の「三里の渡し」は佐屋川・木曽川を下るので安全で欠航も船酔いもなく女性や子供に人気があった。短所は距離的に2里長いこと。

尾張津島天王祭と津島神社

「津島参らにゃ片参り」と言われ、伊勢参りの際には津島神社へ参拝するのが常だった。その津島神社の数多い祭礼の中で、もっとも盛大で有名なのが天王祭だ。この祭りは国の重要文化財に指定され、日本3大川まつり(他に大阪の天神祭、厳島の管弦祭)の一つで500年以上の伝統がある。若き日の織田信長も清州城時代に見物したという。

今回の津島街道歩き旅

今回は「歩き」よりも「祭見物」に重点が移ってしまった。

それほど魅力的な祭りだからである。まきわら船やだんじり船の華麗さ、そして肩車に乗る稚児の愛らしさは盛夏の暑さを忘れさせてくれる程である。津島神社から南へ約3kmの佐屋宿へは、津島街道とのつながり、朝祭における特別な役割(市江車)の関連で訪れた。

津島街道歩き旅アドバイス

天王祭(7月第4土曜とその翌日)に照準を合わせて津島を訪れるのがベストである。それ以外では秋祭り(10月第1日曜)や藤まつり(4月下旬~5月上旬)など。天王祭の宵祭は見物人が多い(2011年約20万人)ので早目に現地に着きたい。そして津島か名古屋に宿泊して朝祭も見物するとよい。朝祭は、かなり見物人が少ないが朝寝坊しないように。8時頃までに現地でスタンバイしたい。

津島街道歩きコースプラン

津島街道歩きのコース

  コース 津島街道の見どころ、ハイライトなど
津島街道
1 新川橋~勝幡 甚目寺観音
2 勝幡~津島 津島神社
3 佐屋の散策と市江車(いちえぐるま)行事 八幡神社
4 宵祭とその前日 宵祭
5 朝祭