萩往還　一日目の街道歩き旅　[唐樋札場跡～佐々並編]

平安古の鍵曲

[ひやこのかぎまがり]

敵の侵入を防ぐため、道を直角に曲げ、見通しを悪くしてある。

平安橋

城へ通じる最古の橋・平安橋。

市指定有形文化財である。

久坂玄瑞誕生地

[くさかげんずい]

松下村塾に学んだ長州藩士久坂玄瑞の誕生地。

高杉晋作のよきライバルであった。

児玉家

なまこ壁と白壁の長屋門が残る児玉家。

菊屋横丁

白壁や蔵が連なる菊屋横丁。

日本の道100選に選定されている。

高杉晋作誕生地

高杉晋作の旧家。

菊屋横丁にある。

江戸屋横丁

白壁と黒板塀のコントラストが美しい江戸屋横丁。

木戸孝允の生家がある。

橋本橋

橋本橋は、南から萩城下に入る唯一の橋であった。

唐樋札場跡

[からひふだばあと]

萩バスセンターの北にある、唐樋札場跡。

ここが萩往還の起点である。

金谷神社

大木戸（番所）があった金谷神社。

萩の人々は、このあたりまで旅人を見送りに来ていたらしい。

実質的な萩往還の起点。

涙松跡

涙松は枯死してしまったが、当時は萩を出入りする旅人を迎えていた。

帰らじと　思い定めし

旅なれば　ひとしほぬるる

涙松かな　[詠：吉田松陰]

一里塚までの道中

有料道トンネルをくぐって一里塚に向かう。

右手を萩有料道路が通る。

[写真は道の駅側から]

悴坂一里塚

[かせがさか一里塚]

唐樋札場を起点として、1里（約4km）ごとに塚が置かれている。

ここが萩から最初の一里塚である。往時の姿をよくとどめている

大屋刑場跡

この地は、日本で初めて女性刑人の遺体解剖を行ったところ。

三英傑像

「道の駅」の前にある銅像。

左から高杉晋作・吉田松陰・久坂玄瑞。

萩往還公園

道の駅「萩往還公園」。

松陰記念館（見学無料）もある。

ここからは急坂である。

悴坂駕籠建場

[かせがさかかごたてば]

藩主一行が駕籠を下ろして休憩した、悴坂駕籠建場。

道中の風景

古道の雰囲気が漂う。

武士が前から現れそうである。

鹿背坂の石畳

[かせがさかの石畳]

烏帽子岩[写真右]の横を通る鹿背坂の石畳。

悴坂峠の風景

萩の名物・夏みかんが沿道上に見られる[写真右]。

悴坂峠出口

バックが越えてきた悴坂。

難所であったことがよく分かる。

松陰が詠んだ句の碑

護送中の吉田松陰が明木橋という題名の句を残したといわれ、石碑がある。

[写真左]

明木橋

明木橋を渡ると明木。

[写真手前]

乳母の茶屋

[うばのちゃや]

今は無料休憩施設になっている。

明木

[あきらぎ]

明木は江戸時代宿場町だった。

一升谷入口

「一升谷入口」と書かれた黄色い看板の商店を東南[写真右下]へ折れる。

赤間関街道との分岐点でもある。

一升谷への道中

萩往還の難所・一升谷へ南進する。

町田氏　自刃の地

西南の役[1878年]の頃、旧山口藩士族町田梅之進が西郷隆盛に合流しようとしたが、県庁軍に撃たれて自害した場所。

一升谷の風景

[一升谷の名前の由来]

一升のいり豆を食べつくすほどの長い坂道がだらだらと続くことから。

一升谷の石畳

幅１m、延長約300mの古街道。藩主の参勤交代・幕末期には維新志士たちが往来した。

五文蔵峠

[ごもんぞうとうげ]

一升谷の最高地点(十合目）。

五文蔵峠は目の前である。

釿切バス停

[ちょうのぎりバスてい]

中央トンネルが萩往還。

つまりR262号の下を通っている。

青い標識

左手（西）に国道262号が通っている。

道中の風景

石畳が続く気持ちの良い道である。

落合の石橋

2005年3月末は「落合の石橋」が修理中であった。

落合の石橋

落合川にかかる落合の石橋。

国の登録文化財である。

（江戸後期）

道中の風景

椿の花が、歩く者をやさしく迎えてくれる。

佐々並へは、もう少しの距離。

青い標識

佐々並への峠道

落合から佐々並への峠道。これを越えると佐々並の集落が見えてくる。

街道碑

道中の風景

日曜の午前なのに、人影がない。桜が代りに迎えてくれた。

道中の景色

佐々並に向かって、ひたすら美しい石畳が続く。

佐々並

佐々並は江戸時代宿場町であった。

「はやしや旅館」[写真中央]では佐々並とうふ料理が食べられる。