祖谷街道/いやかいどう

祖谷街道のルート

祖谷街道

(白地)-(祖谷口)-(出合)-(一宇)-(善徳)-(久保)

大半は現在の県道32号線

別名

祖谷渓道路、祖谷山道

祖谷街道の歴史

吉野川の支流祖谷川に沿う断崖絶壁のつづら折りの道

祖谷川は石鎚山[いしづちさん]に次ぐ四国第二の高峰剣山[つるぎさん](1,955m)に源を発し、小歩危[こぼけ]の北側で吉野川に合流する。 ちなみに剣山は壇ノ浦で海中に身を投じた安徳天皇の剣を祭ったとの説もある。

とにかくV字谷の渓谷美が堪能できる道だ。

哀愁の平家落人伝説を偲ぶ道

かつては日本3大秘境(他に白川郷、五家荘)の1つに数えられた祖谷山。今は観光化され秘境ムードは失われつつあるが、深山幽谷の世界は落人にとって絶好の隠れ場所だったに違いない。

祖谷街道歩き旅アドバイス

かずら橋など西祖谷と大歩危[おおぼけ]をセットで探訪するとよい。大歩危が天下の奇勝と脚光を浴びたのは約100年前のことだ。時の逓信大臣後藤新平(岩手県水沢市出身)が土佐に向かう途中(1908年秋)、紅葉に染まる大歩危の美しさに打たれて以来、有名になった。

毎年10月には「祖谷平家まつり」が開催されるので見学すれば、より思い出深い旅になるだろう。

祖谷街道歩きコースプラン

祖谷街道歩きコース

  コース 見どころ、ハイライトなど
1 祖谷口~かずら橋~大歩危 祖谷渓、小便小僧、かずら橋、大歩危
2 祖谷平家まつり 演劇、神代踊り、武者行列

周辺情報

街道筋から少し離れた阿佐には、安徳天皇のお伴をしてきた平国盛の末裔が住む家がある。通称「平家屋敷」で平家の赤旗や名刀などを所蔵している。

レトロなボンネットバスが祖谷街道を運行している(期間限定)。