浜街道[絹の道] 街道歩き旅

橋本駅~御殿橋

■ 鑓水[やりみず]を目指す
道は難しいところもなく、分かりやすい。

小泉家屋(養蚕農家)
江戸から明治時代にかけての典型的な養蚕農家・小泉家。茅葺き入母屋[かやぶきいりもや]造り。
東京都有形民俗文化財(1972年)。浜街道[写真手前]に面している。

御殿橋
御殿橋付近の景観。橋の北詰[写真中央]に「絹の道」が見える。この周辺が鑓水の中心地。
鑓水商人の豪邸が建ち外国人も往来したであろう。
御殿橋~片倉駅

■ 鑓水峠を越す
鑓水中学校を越えたくらいから、史蹟や街道碑が増えてくる。
絹の道資料館に寄
鑓水三差路
鑓水峠南東900mの鑓水三差路。
左から順に
- 道路改修記念碑[1984年]
- 庚申塔[1798年]
- 秋葉大権現の石塔[1814年]
- 188ヵ所供養塔
などがずらりと並び迎えてくれた。

「絹の道」説明板
峠の道[写真右]は、若干工事中だったが、この部分だけで支障なし。
途中で中年女性4人を追い越したが、興味があるのは峠ではなく山菜のようだ。

道中の景色
落ち葉のカーペットが延々と続く。
車は勿論、自転車も来ない。
2才の孫を連れてくれば喜んで歩くことだろう。

道中の景色
長年の雨水による侵食のためであろうか、U字谷のようになっている。
鑓水[やりみず]の語源は槍で突くような激しい鉄砲水が出たことから。
それにしても静寂そのもの。

道了堂跡地
道了堂は、寂しい峠に信仰の拠点として江戸・浅草から勧請[かんじょう]された。
鑓水商人の財力を物語るシンボル。
1963年に廃寺となり83年に解体された。

大塚山自然公園
道了堂跡は、大塚山自然公園として1990年に開設された。
標高は約213m。

街道碑
鑓水峠にひっそりと、ノスタルジックな街道碑[写真中央やや右]が立つ。
正面 絹の道
右側面 鑓水商人記念
左側面 日本蚕糸業史蹟
[さんしぎょうしせき]
とある。
1957年、地元の有志によって建てられた。

片倉駅への標識
峠から少し進むと片倉駅への標識[写真右]がある。
ここから約1.8㎞である。
ここは八王子市の中心部が一望できるビューポイント。
眼下に八王子バイパス[写真左下から中央]が走る。
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