若狭街道(鯖街道) 四日目の街道歩き旅 [針畑越え編]
下根来~上根来
大壁画
根来[ねごり]坂越の途中に見られる下根来(小浜市東部の遠敷[おにゅう]から南へ5km)の大壁画。
京は遠ても十八里というあのフレーズが添えてある。
根来坂峠~小入谷
根来坂峠
根来[ねごり]坂峠(871m)。
上根来から約80分の健脚コースだが、ブナ林が続く峠道は心地よく素晴らしい。傍に石仏(写真左端)が残る。滋賀県側の登山口・小入谷[おにゅうだに]からだと約100分かかる。
百里ヶ岳
根来坂峠からの寄り道。55分で百里ヶ岳山頂(931m)に到着した。
ブナ林も山名も魅力的。山頂は広い平地になっている。5月下旬の日曜日だったが、大阪方面からの団体客に遭遇した。
ブナ林
ブナ林の中をいく稜線の道。
よく踏まれた歩道は歩きやすい。
焼尾地蔵の小屋
峠道(写真右奥)から下ってきた所に、焼尾地蔵の小屋(写真左)がある。
この付近には、林道と交差するが、山道をどんどん下ると小入谷[おにゅうだに]に出る。
久多~フジ谷峠
志古淵神社
久多[くた]の志古淵[しこぶち]神社(写真左)付近の景観。
久多川沿いに街道が通じていた。
花笠踊り
志古淵神社の花笠踊りは大変、有名である。
花笠から連想する女性の登場はなく、男衆が花笠を手にとって、素朴な踊りをささげる。8月24日直近の日曜日の深夜に行われる。
花笠踊り
笠には菊、ダリア、ボタン、アヤメなどの造花が飾られ、四隅には凝ったデザインの切り絵が貼られて実に美しい。更に花笠にはロウソクをともすので、これはもうファンタスティックな世界である。
オグロ坂峠
久多から約3kmのハイキングコースを南下するとオグロ坂峠。
よくハイカーに出会う。
オグロ坂峠
小浜と京都のほぼ中間点にあたるオグロ坂峠。
小浜から3つ目の峠である。
八丁平
少し南下すると八丁平湿原の横を通る。
ブナ林が素晴らしいコースである。
八丁平
八丁平には珍しい植物の群落がある。
2万3000年という悠久の昔から湿原だったという。
道標
木製の道標が示すように右に進むとフジ谷峠を経て花背に向かう。
杉峠~花背峠
鞍馬~市原駅周辺
鞍馬
花背峠から約5km南下すると、もう鞍馬の町並みが見える。
付近には鞍馬温泉(天然の硫黄温泉)がある。
鞍馬
鞍馬の町並み。のれんと看板に木の根煮の字が見える。これは鞍馬の名物の佃煮。昔は村人の常備食だった山椒漬が原点。
牛若丸(源義経)も好んで食べたという。
鞍馬
鞍馬は鞍馬寺(京都の北方鎮護の寺)の門前町であり、鞍馬街道の宿場町でもあった。
写真右奥に仁王門が見える。
道標
少し南へ進むとカーブに古めかしい道標(写真右)が建つ。
右 京みち
左 ひゑいさん道
道標
鞍馬から大原[コース1参照]経由で比叡山方面へ東海自然歩道が通じている。
十王橋
叡山電鉄の鞍馬と貴船口の中間くらいにある十王橋。
小町寺
街道沿いの市原野にある小町寺(正式名は補陀洛寺)。伝説では小野小町が、付近に住んでいた。
上賀茂~出町柳
常夜灯と道標
京都市北区上賀茂深泥池[みどろがいけ]町。
愛宕大明神の常夜灯(赤いポストの右)の傍に道標が建つ。
左 くらま 右 岩倉 木野
東 松ヶ崎
社家町
上賀茂神社南の重要伝統的建造物群保存地区・社家町。
この西村家別荘のみが公開されている。
下鴨神社
鞍馬街道(写真左)は、下鴨神社(写真右の森)の西側で大通りに合流する。
出町柳まで約500m。
鯖街道・若狭街道歩きのコース
コース | 鯖街道のハイライト・見所 | |
---|---|---|
鯖街道 | ||
1 | 京都 大原口~花折峠 コース |
三千院、花折峠 |
2 | 葛川~保坂 コース | 明王院、朽木宿 |
3 | 熊川~小浜 コース | 熊川宿、小浜宿 |
4 | 針畑越え(鯖街道最短路) 遠敷[おにゅう]-下根来[ねごり]-上根来-<根来坂峠>-小入谷[おにゅうだに]-久多-花背-鞍馬 |
根来坂峠 |
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