若狭街道(鯖街道) 三日目の街道歩き旅 [熊川~小浜編]
熊川~上中駅周辺
熊川宿
熊川宿の東端には番所が置かれ町奉行支配の下、二人の足軽が詰めていた。
ここから小浜まで、4里(12km)である。
ふるさとの川 前川
周辺の山に源を発する清流が、熊川の家々の前を流れる。このふるさとの川・前川は水の郷 百選にも選定されている。
熊川宿
9年ぶりの再訪だったが、電柱は地下に埋設され、すっかり美人に変貌し驚いた。2階部分が低い(厨子[ずし]二階)町家造りは熊川宿独特のものらしい。葛[くず]は熊川特産、料理や葛湯に使う。
熊川宿
国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されている。
国道から少し離れているので車の通行が少なく、ゆっくり散策できる。
10年前の熊川宿
10年前(1998年3月)の熊川宿。工事中だった。
10年前の熊川宿
この写真も10年前の熊川宿。
上中駅~新平野駅
日笠踏切道標
JR小浜線、日笠踏切の傍にある道標(写真左)。
右 じゅんれい道(今津方面)
左 北国ゑちぜん道(敦賀方面)とある
田の神祭り
上中町井ノ口の田の神祭り。ヤスンギョウとも言う子供組の自主的行事。田植え後に子供神輿が出る風習は若狭だけらしい。各家をまわるが家人はお供え(金銭)を出し、田の神を乗せた神輿に合掌し拝む。
新平野駅~東小浜駅
小浜散策
おいでやす鯖街道の横断幕
前方においでやす鯖街道の横断幕。ここ、いづみ町が鯖街道の起点(終点)。
魚の小売店が並ぶアーケードの商店街である。路上にプレート(写真手前の黒い部分)が埋め込んである。
京は遠ても十八里、さば街道起点、若狭小浜いづみ町
鯖街道資料館
いづみ町の鯖街道資料館。前述のプレートのすぐ近く。興味深い展示物の写真が見られる。年末年始以外は無休で無料。
北前船屋敷
小浜は、大坂と北海道を往復する北前船の寄港地として繁栄した。
その船主たちのリッチな暮らしぶりが伺える北前船屋敷の玄関前に1815年の道標が建つ。
左 たんご みやず道
右 わかさ おばま道
三丁町
水上勉の小説波影の舞台にもなった、かつての花街・三丁町。
最盛期には60軒ものお茶屋が軒を連らねた。
明治初期の元料亭を改修した町並みと食の館(写真左)では歴史と食を味わえる。
手杵まつり
矢代の手杵まつり。矢代は小浜市東端の漁村。
奈良時代、漂着した中国船を村人らが襲撃し金銀財宝を奪ったが、その後悪病が流行したので、罪を悔いて祭りが始められたという。毎年4月3日にある。
手杵まつり
この祭りでは船のあとに、晴着を着た8人の少女たち(人身御供[ひとみごくう]の役)が頭に宝袋を乗せて登場する。
行列は神社と観音堂のまわりを、それぞれ3回まわる。
花尻の森
人魚像が建つマーメイドテラス。
バックには若狭フィッシャーマンズワーフが見える(北へ600m)。
ここは食事ができ土産の販売、それに蘇洞門[そとも]巡りの基地である。
蘇洞門
[参考写真]蘇洞門は若狭国定公園を代表する景勝地で国の名勝。船でしか鑑賞できない造形美・断崖美。
6kmにわたる雄大にして豪快な景観が続く。
鯖街道・若狭街道歩きのコース
コース | 鯖街道のハイライト・見所 | |
---|---|---|
鯖街道 | ||
1 | 京都 大原口~花折峠 コース |
三千院、花折峠 |
2 | 葛川~保坂 コース | 明王院、朽木宿 |
3 | 熊川~小浜 コース | 熊川宿、小浜宿 |
4 | 針畑越え(鯖街道最短路) 遠敷[おにゅう]-下根来[ねごり]-上根来-<根来坂峠>-小入谷[おにゅうだに]-久多-花背-鞍馬 |
根来坂峠 |
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