三国街道 六日目の街道歩き旅 [永井宿~猿ヶ京編]
永井宿~猿ヶ京
R17号
R17号(写真左)を横断して、ゆるやかな坂道(写真右)を下っていく。
永井宿
永井宿三国街道を歩いて上州(群馬県)に入って最初の宿場だ。永井宿にはかつて本陣1軒、脇本陣1軒、米問屋場もあった。三国峠が難所であったので、ここで泊まる人が多かったとか。
永井宿
ゆるやかに下っていく。
左手(写真中央)に、何か雰囲気のある建物が見えてきた。
和泉屋
それは永井宿の旅籠[はたご]の面影が残る民宿、和泉屋(写真左)だった。
永井宿本陣跡
これが永井宿本陣跡。
永井宿は三国峠を目の前に控えた上州13宿の最終地で、本陣脇本陣に加え旅籠など33軒の宿があった。
与謝野晶子歌碑
本陣跡碑と与謝野晶子歌碑(写真右上)がセットになっている。「訪ねたる永井本陣戸を開き 明かりを呼べば通う秋風」。
永井宿郷土館
永井宿の東入口にあるこの郷土館はかつての猿ヶ京小学校永井分校だ。
庭には若山牧水歌碑(写真中央)が建つ。「山かげは日暮れ早きに 学校のまだ終わぬか本読む声す」
街道の風景
永井宿郷土館付近の街道。
木道
このような木道を進む。
猿ヶ京温泉まで3.5km。
町野久吉の墓
街道沿いには戊辰戦争で戦死した町野久吉の墓が建つ。弱冠17才の久吉は槍の名手、西軍十数人を血祭りに挙げたが多勢に無勢、射殺された(1868)。
吹路集落
吹路という集落を通る街道。
赤谷湖
やがて遠くに赤谷湖(写真奥)が見えてきた。
中部北陸自然歩道
雑草に覆われた猿沢の小径(中部北陸自然歩道)。
みなかみ紀行紹介板
傍には牧水・みなかみ紀行の一節が紹介してある。
現在の町名(みなかみ町=月夜野[つきよの]町、水上[みなかみ]町、新治[にいはる]村が2005年合併)は、この紀行名に由来するようだ。
街道の風景
法師温泉に宿泊(1922,10月)した若山牧水もここを下り猿ヶ京に向かった。
耳だれ地蔵
街道沿いには耳の病気に効能があるという耳だれ地蔵(写真左)が建つ。
おがんしょの一つである。
藤屋付近
民宿・藤屋付近の街道。水車(写真中央)の横には、きれいなトイレ(写真右)があり、街道歩きの旅人には有難い。
焔硝屋付近
民宿・焔硝屋付近の景観。
民宿通り
旧三国街道の面影が残るこの民宿通りにはおがんしょ(地蔵さんに願かけ)の史跡が点在している。
三国街道歩きのルート
コース | 三国街道の見どころ、ハイライトなど | |
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1 | 長岡~宮内 | 河井継之助記念館、吉沢商店の土蔵 |
2 | 榎峠~湯沢 | 榎峠古戦場パーク、雪国館 |
3 | 三俣~二居 | 中の峠、二居峠 |
4 | 二居~苗場 | 二居宿本陣、山鳥原遊歩道 |
5 | 三国峠越え | 三国峠、大般若塚 |
6 | 永井宿~猿ヶ京 | 永井宿、おがんしょ巡り |
7 | 猿ヶ京~下新田 | 与謝野晶子紀行文学館、須川宿 |
8 | 中山~北牧 | 中山宿、なぎなた坂 |
9 | 渋川~高崎 | 高崎城址公園 |
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