三国街道 二日目の街道歩き旅 [榎峠~湯沢編]
榎峠~小千谷
榎峠
小千谷会談決裂の翌日、両軍は戦闘状態に入った。ここは激戦地となった信濃川沿岸の榎峠である。
古戦場碑
榎峠に古戦場碑が建つ。
峠の西は断崖で、その断崖を三国街道が通るという交通・軍事上の要所だった。
越の大橋
榎峠古戦場パークから目を北に向けると信濃川にかかる越[こし]の大橋(写真左奥)が見える。
司馬遼太郎の文学碑
その越の大橋の西詰には司馬遼太郎の文学碑が建つ。河井継之助の生き様を描いた小説峠の一節が司馬の直筆で刻まれている。
三仏生
信濃川西岸の三仏生[さんぶっしょう]から榎峠(写真左)を望む。ガスがかかる朝日山(写真中央奥)の奪還戦は同盟軍(東軍)の完全な勝利に終わる。山県有朋の片腕時山直八(奇兵隊参謀)の戦死は西軍にとって大ショックだった。
川口~北堀之内駅周辺
堀之内~栃原峠~浦佐
浦佐~五日町~四十日
六日町~塩沢
越後塩沢
越後塩沢にやって来た。
鈴木牧之[ぼくし]の出身地であることから牧之通りと名付けられている。
塩沢宿は雁木のある風景だ。
塩沢宿
電線は埋設され、すっきりとした美しい町並み。
塩沢宿
信用組合(写真左)もおしゃれな造りで町並みにマッチしている。
鈴木牧之記念館
ここは鈴木牧之記念館。
牧之の遺品や著書を展示し、雪国の暮らしぶりを今に伝える。
北越雪譜石碑
記念館の前には、江戸時代のベストセラーになった彼の著書北越雪譜の一節を紹介した石碑が建つ。
塩沢つむぎ記念館
付近には塩沢つむぎ記念館もあり塩沢織物を使った工芸品の展示販売をしている。見学、体験もできる。
塩沢~関
関~湯沢
谷地の湧水
白瀧酒造(写真左)の前に谷地の湧水があったのだが、今はなくガッカリ。
雪国文学碑
「国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。夜の底が白くなった」。川端康成「雪国」(1937)の有名な冒頭文が主水公園に建つ。
歴史民俗資料館
越後湯沢駅から北へ約300mの所には、雪国館と呼ばれる歴史民俗資料館がある。
歴史民俗資料館
資料館の入口には「雪国」駒子のモデルになった女性のレリーフがある。
映画(1959)では岸恵子、島村には池部良が演じた。
歴史民俗資料館
入口
玄関には諏訪神社の神木の林伐大衝立が飾られていた。ちなみに、諏訪神社は前述の駒子と島村が逢瀬を重ねた所である。
三国街道歩きのルート
コース | 三国街道の見どころ、ハイライトなど | |
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1 | 長岡~宮内 | 河井継之助記念館、吉沢商店の土蔵 |
2 | 榎峠~湯沢 | 榎峠古戦場パーク、雪国館 |
3 | 三俣~二居 | 中の峠、二居峠 |
4 | 二居~苗場 | 二居宿本陣、山鳥原遊歩道 |
5 | 三国峠越え | 三国峠、大般若塚 |
6 | 永井宿~猿ヶ京 | 永井宿、おがんしょ巡り |
7 | 猿ヶ京~下新田 | 与謝野晶子紀行文学館、須川宿 |
8 | 中山~北牧 | 中山宿、なぎなた坂 |
9 | 渋川~高崎 | 高崎城址公園 |
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