甲州街道　一日目の街道歩き旅　[下諏訪～JR茅野駅編]

甲州道中・中山道
合流の地

ここが甲州道中・中山道合流の地。江戸から見ると甲州道中の終点だけど、この旅は、ここからスタートします。

綿の湯の説明板

すぐ近くには綿の湯の説明板と碑(写真左)が建つ。

この辺りが下諏訪温泉の源泉である。右は問屋場跡碑。見所が多い町なので下諏訪を散策してみよう。

魁塚

この魁[さきがけ]塚(写真左)は、相良総三を隊長とする赤報隊が、ニセ官軍の汚名を着せられ処刑された所。興味がある方には三船敏郎主演の映画赤毛(1969年)がおすすめ。

甲州街道の常夜灯

約100ｍ西へ(塩尻方面)進むと常夜灯が建つ。

右奥へ約800m北上すると諏訪大社春宮に至る。

甲州街道の本陣岩波家

温泉が湧き、門前町、宿場町として下諏訪は非常に賑わい40軒以上の旅籠が軒を連ねた。これは本陣・岩波家、皇女和宮が江戸への途上泊った宿である。

左に明治天皇小休所碑が建つ。

歴史民俗資料館

下諏訪町歴史民俗資料館。江戸時代の商家の特色を残す。表の縦繁格子[たてしげこうし]が印象的だ。

みなとや

隣には、江戸中期創業の旅館みなとや。

多くの文化人や粋人に愛された宿である。

道標風の碑

みなとやの玄関で道標風の碑を見つけた。

これは作家・里見淳(1888～1983)の筆によるもので一種の文学碑らしい。

松屋

下諏訪宿の茶屋だった松屋。ここは、女流歌人の今井邦子(1890～1948)の実家で、彼女の資料を展示する文学館になっている。

アララギ派の島木赤彦とのめぐり会いによって短歌の新境地を開いた。

鉄鉱泉旅館

今井邦子文学館の斜向かいにある鉄鉱泉旅館。

武田信玄の負傷兵が鉱泉で癒されたとか。

近くには旦過の湯もある。温泉ファンには嬉しい町だ。

諏訪大社 下社秋宮

諏訪大社 下社秋宮。

日本最古の神社の一つ。諏訪大社の神様は、春は春宮、秋は秋宮へ移動して氏子の願いを叶えるという。

若宮神社の碑

下諏訪の散策を終え、これから甲州街道を上諏訪方面へ向かいます。

途中、若宮神社の碑が建つ(写真左)。これは諏訪大社の小宮の一つ。

諏訪湖

やがて右手には、信州最大の湖諏訪湖が見えてきた。

昔は、このガードレールの近くまで湖が広がっていた。

明治天皇駐輦跡碑

甲州街道行幸中の明治天皇は、ここから諏訪湖を間近にご覧になった(写真中央に碑)。

右は石投場の碑。

高木の茶屋跡

高木の茶屋跡。

甲州街道

この辺りの甲州街道は古道の面影が濃く残る貴重な所。

しかし、それは長くは続かないのが残念。

長崎家・橋本家

うしろがみ惹かれる思いで、振り返ってみる。

(写真左)長崎家
(写真右)橋本家

道中の風景

先宮神社

甲州街道沿いに先宮神社(写真右)。

これも諏訪大社の小宮の一つ。

湯の脇石仏群

カーブ地点に湯の脇石仏群がある。公民館(写真右)の入口付近。

一里塚碑

JR上諏訪駅の東北約200mの所に一里塚(写真右)が、さりげなく建つ。江戸から52番目の一里塚。

宮坂酒造

上諏訪の元町付近の景観。

右に宮坂酒造。そういえば真澄を飲んだことあるなぁ。ここで、R20号に合流する。

武津の道祖神

ほほえましい武津の道祖神。このあたりから旧道らしい雰囲気が漂う。

道標

常夜灯の傍に道標が建つ(写真右)。

左 江戸みち、右 大明神社

甲州街道

上諏訪方面を振り返る。

四賀の町並み

四賀の町並み。

四賀の町並み

一里塚跡碑

江戸から51番目の一里塚跡碑(写真右)が建つ。

碑

街道沿いに、なにがしの碑が建つ。

半鐘

珍しく半鐘(写真左)がつるしてある。まだ現役かな。

甲州道中碑

またも、珍しく甲州道中碑(写真左下)を見つけた。

やはり嬉しいものだ。

常夜灯と道標

この分岐点に常夜灯と道標が建つ。右に行くと、上原局をへてR20号に出る甲州街道。左はJR茅野駅の東口に出る道。

道標

道標(写真左)を見ると
右 江戸道とある。

つまり甲州街道のことである。

頼岳寺

R20号の方へは行かず、直進してJR茅野駅に向かう。

頼岳寺は高島城主・諏訪氏の菩提寺。東には武田信玄に滅ぼされた諏訪頼重の居城・上原城跡。