笹谷街道 一日目の街道歩き旅 [山形市内の散策、山寺の参詣編]
山形市内散策
山形城跡
先ずは山形市のシンボル霞城[かじょう]公園へ行こう。ここは山形城跡である。右は最上義光像。
一文字石垣
復元された一文字石垣と大手橋。
霞城公園
霞城公園の一角には見逃せない建築の傑作がある。それは右奥の山形市郷土館だ。
山形市郷土館
実は、この建物は病院だった。時の県令・三島通庸の指示で地元の宮大工が西洋建築をまねて7か月で立てたという。完成した年(1878)にイザベラ・バード[参照]羽州街道も、ここを視察した。
済生館
この三層楼は、とても病院とは思えない奇抜なデザインだ。「済生館」は三条実美の命名による。今は医学、医療、郷土史関係の資料を展示している。
済生館
ドーナツ状に病室を配置するというユニークさ。中央は枯山水の中庭である。
紅の蔵
紅花商人の蔵屋敷が物産館「紅の蔵」として2009年オープンした(山形駅東へ約900m)。
山形県郷土館
前述の「紅の蔵」から1kmほど北上すると、風格のある洋館が現れる。これは山形県郷土館。旧山形県庁舎と議事堂からなるルネサンス様式のレンガ造り、3階建て。国の重要文化財で入館無料である。
文翔館
公募を経て文翔館と命名された。もともと初代の山形県令(今の知事)三島通庸の積極的な欧化政策の産物である。1916年建造。
文翔館
中庭側の眺め。時計塔は札幌に次いで2番目に古いらしい。中庭ではイベントなどに利用されている。
立石寺
JR山形駅から約20分。山寺駅にやって来た。眼前には東北屈指の霊場立石寺(写真中央上)の威容に目を奪われる。
山寺立石寺
立石寺
松尾芭蕉(写真左)主従が、ここ山寺を訪れたのは1689年夏の頃、当初ここへ来る予定ではなかった。尾花沢で勧められたのである。
立石寺
ところが、訪れてみると望外の古刹だった。尾花沢の豪商鈴木清風に勧められやって来た甲斐があったというもんだ。
せみ塚
途中に「せみ塚」がある。「閑[しづか]さや岩にしみ入る蝉の声」の名句が生まれた舞台である。
仁王門
1,000段余の石段が奥の院まで続く。仁王門が見えてきた。
開山堂
やがて開山堂(写真右上)に着いた。中央上は断崖に佇む納経堂、ここは絶景ポイントだ。
開山堂
奇岩やお堂が点在し、山全体が景勝地になっている。蔵王国定公園の一部である。
山寺駅
眼下には大パノラマが広がる。右端にJR仙山線の山寺駅。
笹谷街道歩きコース
笹谷街道歩きのルート | ハイライト・見所 | |
---|---|---|
笹谷街道 | ||
1 | 山形市内の散策、山寺の参詣 | 山形郷土館、文翔館、山寺立石寺 |
2 | 笹谷峠越え | 斉藤茂吉歌碑、有耶無耶関跡、六地蔵 |
Copyright(C) 街道の旅.com All rights reserved.