薩摩街道　七日目の街道歩き旅　[田原坂越え編]

案内標識

JR鹿児島本線田原坂駅で下車して少し北上すると案内標識が現われた。

田原坂

約2km北上すると田原坂に到着する。

有名な古戦場も今は金峰山県立公園として整備されている。

慰霊碑

青空の下に巨大な慰霊碑が建つ。西南戦争(1877)の最大の激戦地。戦死は両軍合わせて約14,000人のうち、この田原坂での戦死が約4割を占めているという。

田原坂資料館

土蔵造りの田原坂資料館。

ここで西南戦争の全貌がわかる。

弾痕の家

隣接して弾痕の家が復元されている。

当時の激戦を物語る。

人馬像

田原坂の戦は17昼夜にわたる死闘だった(3.4～3.20)。毎日32万発の弾丸が使われたという。それは日露戦争の旅順を攻撃時の30万発を越える量だった。巨木の下に人馬像が建つ。

人馬像

像の下に民謡が刻まれている。雨は降る降る人馬は濡れる。越すに越されぬ田原坂、右手[めて]に血刀、左手[ゆんで]に手綱、馬上豊かな美少年。

とにかく菜種梅雨のように、雨中戦が多かった。

谷村計介の顕彰碑

戦死した谷村計介の顕彰碑が建つ。

谷村は官軍本営への密使として熊本城を脱出し任務を果たした。

田原坂

当時、この道は大砲隊が通れる唯一の道路だった。

北方の福岡方面から攻める政府軍は、この田原坂を突破しないと熊本へ進めなかったのである。

田原坂

切通しになっているのが、よく分かる。しかも屈曲している。

これは外敵防禦のため加藤清正が考案した。

政府軍は薩軍の抜刀攻撃に悩まされた

一の坂

[一の坂」の表示板(写真左)が建つ。

二の坂、三の坂と高度が高くなる。しかし、それ程険しくない坂道だ。

豊岡橋

田原坂への登り口に当たる石橋の豊岡橋。

JR木葉駅へは西へ約1.5kmである。