薩摩街道　三日目の街道歩き旅　[川内～出水編]

和睦像

川内[せんだい]は奈良時代に国府が置かれ、薩摩の政治、文化の中心だった。

この泰平寺公園には豊臣秀吉と島津義弘の和睦像(写真左)が建つ。

和睦石

時は1587年5月、この泰平寺を本陣と定めた豊臣秀吉の所へ剃髪した島津義弘が無条件降伏を申し入れた。和睦石(写真中央奥)が建つ。

和睦像

R3号沿いにも和睦像が建つ。

なお秀吉は降伏を許し、旧領(薩摩一国)を安堵した。

遠見ヶ岡

阿久根にやって来た。

この遠見ヶ岡は異国船の見張番所があった所。確かに眺望は良い。前方に見えるのは長島であろうか。

頼山陽の詩碑

阿久根温泉に建つ頼山陽の詩碑。九州遊歴(1818年9月)の際、東シナ海を眺めて歌ったもの。見えるはずもない台湾(最後の2字)に触れているのが奇妙だ。

グランビューあくね

近くには阿久根温泉グランビューあくねがある。

阿久根港

阿久根港。

琉球貿易の玄関口、大航海時代には外国船も入港した。

出水麓武家屋敷群

重伝建(重要伝統的建造物群保存地区)の出水麓[いずみふもと]武家屋敷群にやってきた。出水は薩摩の玄関口にあたる。麓とは武士の集住地のことで、出水はその最たる所だった。

竹添邸

玉石を積んだ石垣と、ここちよい生垣に囲まれた武家屋敷。

凛とした威厳が漂ってくるようだ。ここがメインストリートの堅馬場通り。左は竹添邸、一般公開されている。

出水麓武家屋敷群

薩摩藩は、主な家臣以外は領内各地に分散して郷士として農業に従事させながら住まわせたのである。

武宮邸

代々、出水郷の要職を勤めた武宮邸。

ここも一般公開されている(無料)。

御仮屋門

重厚な御仮屋門。

現在は出水小学校(背後の建物)の正面として使われている。

交差点

碁盤の目のように道路は整然と区切られている。

ここは諏訪馬場通りと三原小路が直交する所。

諏訪神社前の
イチョウ

諏訪神社前のイチョウ(写真左)。

市指定の古木である。

石垣に囲まれた
屋敷

武家屋敷群の北東へやって来た。

立派な石垣に囲まれた屋敷が並んでいる。

宮路邸

NHK大河ドラマ篤姫ロケ地になった宮路邸。

篤姫は江戸へ向かう途中、出水に宿泊したようだ(1853.8.24)。

宮路邸

ロケ風景の写真などが飾ってあった。

外城

このような麓を中心とする区画を外城[とじょう]と称し、薩摩藩は120以上の外城によって支えられていた。