日田往還 二日目の街道歩き旅 [日田・豆田町の散策編]

日田・豆田町

日田往還 日田・豆田町の地図 咸宜園

咸宜園

日田の散策は先ず広瀬淡窓が開設(1817)した咸宜園[かんぎえん]から。「みな(咸)よろ(宜)しい園」という意の私塾で身分・性別関係なく入門できた。

咸宜園

咸宜園

門弟3,000人。高野長英、大村益次郎など幕末維新期の重要人物を多く育成した。

咸宜園

咸宜園

園内には俳人広瀬月化(1747~1822)の句碑が建つ。「末世とは何でいふたぞ、はつ桜(半津さく楽)」。淡窓に多大な影響を与えた伯父である。亀の台座がユニーク。

濠梁橋

濠梁橋

さて咸宜園から約300m北上すると濠梁橋。この辺りは港町といい、昔、河港として栄えていたようだ。

鉤曲がり

鉤曲がり

城下町でよく見かける鉤曲がり(写真右上)が現れた。道をわざと直角に曲げ外敵からディフェンスする。

草野本家

草野本家

草野本家(写真左)は大分県最古の商家。

草野本家

草野本家

2009年秋、草野本家は県有形文化財から国重文にランクアップした。まさに一歩入れば江戸時代、天領時代を体感できる。

御幸通り

御幸通り

町並みは基盤目状になっている。ここは御幸橋に通じる「御幸通り」

草野本家

草野本家

草野本家を北側から、ふり返る。

天領日田資料館

天領日田資料館

天領日田資料館。天領とは幕府の直轄地のこと。

市山亭懐古館

市山亭懐古館

市山亭懐古館。日田随一の料亭だった所、200余年にわたり収集されたコレクションを展示している。

豆田

豆田

商家や蔵屋敷など天領時代を偲ばせる豆田町の町並み。

天領ひな陣屋

天領ひな陣屋

味噌、醤油販売の老舗、「天領ひな陣屋」。おひなさまを展示している。

広瀬資料館

広瀬資料館

前述の広瀬淡窓の生家の蔵を改築した「広瀬資料館」。

掛屋博多屋

掛屋博多屋

淡窓は掛屋博多屋(広瀬家)三郎右衛門の長男に生まれ、幼時からその学才を発揮。家業は弟に譲り儒者となる。

広瀬家

広瀬家

この広瀬家は、幕府の命で掛屋となり、岳松の金融機関の役割を果たした豪商だった。

広瀬資料館

広瀬資料館

1994年当時の広瀬資料館。大きな変化はないが玄関の看板が地味だった。

広瀬資料館

広瀬資料館

館内には当時、広瀬家で使用されていた生活用具などが展示されたいる。

日本丸館

日本丸館

日本丸館。江戸末期からの古い薬屋で日本丸(にほんがん)という万能薬はヒット商品だった。

クンチョウ酒蔵資料館

クンチョウ酒蔵資料館

「上町通り」にあるクンチョウ酒蔵資料館。江戸時代に建てられた酒蔵を改築した。

高い煙突

高い煙突

クンチョウの高い煙突(写真右)は豆田町のランドマークになっている。

咸宜園

御幸橋

花月川に架かる御幸橋。中央奥は月隈山(永山城跡)。天領時代に日田代官の居城となった所だ。

日田往還歩き旅コース

  コース 見どころ、ハイライトなど
日田往還
1 草野~吉井 草野、吉井の町並み
2 日田・豆田町の散策 咸宜園、草野本家、広瀬資料館など
3 御幸橋~伏木峠 石畳道