熊野古道　十七日目の街道歩き旅　[JR三野瀬～尾鷲～JR三木里編]

宮川第2発電所付近

ここから始神(椒)(ハジカミ)峠へ向かう。約30分。ハジカミとは山椒魚のこと。この魚が棲むほど深山幽谷であったことに由来する。

始神峠

峠からの眺めは良い。越後の作家鈴木牧之は「待ちかねて鴬啼くか日の出しほ」と詠む。

熊野古道登り口(右)

旧海山町鷲毛の登り口(現、紀北町)。

馬越峠

紀北町と尾鷲市の境をなす峠で、約2kmにわたり苔むした石畳道が続く。

桜地蔵

水飲み場だった所。付近に桜の木が多かったので桜地蔵とも呼ばれるようになる。

峠の東

古道の東には標高522mの天狗倉[てんぐら]山がそびえるハイキング道にも通じる。

天狗倉山からの眺望

巨岩の上から尾鷲港が一望できる。

馬越公園

峠を下った所にある公園。桜の名所でもある。

馬越坂

尾鷲市の街中へ坂を下る(写真中央奥へ)。

北川橋手前の道標

「左くまの道」の道標が北川橋(写真左)の傍に建つ。

山ノ鼻庚申塚

1886年建の庚申塚で他にも小さな石仏が並ぶ。かつてこの辺りに一里塚もあったといわれる。

土井竹林

孟宗竹の見事な竹林。

ヤ―ヤー祭

毎年2月初めに開催される尾鷲の祭で荒っぽさから昔は「けんか祭」とも言われた。この場面は大名行列を模した子供の行列。

小天狗

稚児役の小天狗が獅子の頭をこづき、たわむれるユーモラスで可愛いいシーン。

手踊り

各町内のチームが次から次へとやって来る。見ていて実に楽しい。16の各町内が趣向を凝らし競う。

弓の儀

PM6時頃、境内で行われる。以上1988.2.5撮影。

矢ノ川[やのこ]峠

<参考写真>

1969年バイパストンネルが完成するまでの国道(42号)。1955年頃までは茶屋があった。標高808mの峠は尾鷲湾の絶景スポット。

八鬼山峠越えのマップ

八鬼山道登り口

中央やゝ右歌碑が目印である。

尾鷲節歌碑

「ままになるなら、あの八鬼山を鍬でならして通わせる」という悲恋の歌が刻まれている。

八鬼山越え登山口

坂道

この辺りはまだ緩やかな坂

難所

「西国第一の難所」とも言われる八鬼山越え。徐々にこう配がきつくなる。

急坂

ハードな古道ではあるが、石畳は立派である。

林道を横断

中央奥へ登っていく。

トンネル状の古道

昔は山賊やオオカミに怯えながら旅人は歩いた。

町石地蔵

当初は50体あったという地蔵。今は33体が残るとか。

久木峠

標高520ｍ。中央にも町石地蔵が立つ。

三宝荒神堂

防火の神様が祀られている。8c.初の建。

三木里へ

まもなく名柄一里塚。そこから約2.5kmでJR三木里に着く。

関所跡(庚申塔)

尾鷲市曽根町南。

甫母[ほぼ]峠

昔「ほうじ茶屋」があった所。

曽根次郎・太郎坂へ

猪垣記念碑

猪や鹿が田畑へ侵入するのを防ぐために作られた猪垣。