熊野古道 十五日目の街道歩き旅 [JR湯浅駅南~御坊~田辺編]
湯浅~金魚茶屋跡
久米崎王子
国道42号を横断して、少し南下した所にある。
絵巻物
旧井関村はもと宿場町として栄えていた。
鹿ヶ瀬
ここにも徳本上人名号碑が建ち「右くまの道」と碑の右側に刻まれている。
鹿ヶ瀬峠の道
山の頂上が鹿の瀬のように丸いことから名付けられたようだ。
鹿ヶ瀬峠(大峠)
12世紀の貴族、藤原宗忠は「その道甚だ険阻、身力すでに尽く」と記している。当時48歳くらいだったが、バテバテだった。
大峠の地蔵
下半身の病気に霊験があるという。
舗装整備
1995年度文化的ふるさと環境整備補助金で施工したようだ。
大峠からの眺め
北方の河瀬方面を眺める。遠くに湯浅御坊道路が見える。
金魚茶屋跡(右)
江戸時代の茶屋跡。門前の流れに金魚を飼っていたことに由来する。
海士王子~祓井戸観音寺
海士[あま]王子
小さな神社。九海士王子ともいう。
道成寺山門(中央奥)
左手前の句碑「陽炎やその石檀の六十二」にあるよう石段が62段ある。
道成寺
安珍と清姫の物語で有名な古刹である。
三重塔
道成寺三重塔(1762建)。和歌山県唯一の三重塔。左が安珍塚。
塩屋王子神社
別名、美人王子。祈願すれば美人な子宝に恵まれると伝わる。
祓井戸観音寺
88体の石仏があるという。右に徳本上人名号碑が建つ。
上野王子~叶王子
名田漁民センター(中央)
御坊市名田町上野の町並み。右に上野王子跡。
清姫腰掛岩
追いかけてきた清姫が安珍の法力で釘付けになった所とか。
叶王子
印南港を見下ろす地にあり景色がいい。津井王子ともいわれる。
斑鳩王子~中山王子
イカルガ王子
斑鳩王子。江戸時代には富王子といわれた。
切目王子社
平清盛が必勝を祈願し、戦(保元の乱)に勝利したという伝説が残る。
切目王子
切目王子付近の街道景観。
中山王子社
榎木峠
梅林に囲まれる古道。
岩代王子~千里王子
有間皇子結松記念碑
前述した悲劇の皇子は白浜温泉へ護送される途中、ここで自分の無事を祈って歌を詠んだ。
海沿いの古道
岩代王子へ向う。
岩代王子跡
この辺りは古代から物語や和歌の舞台として知られた所。
千里観音
厄除観音として知られる。千里王子に隣接する。
千里観音参道
ずらりと並ぶ観音に迎えられる。
海辺の古道
三十三体の石造観音が並ぶ。
出立王子
出立[でたち]王子
出立王子跡
近くには浜があり中辺路へ入るため最後の潮垢離(身を潮で清める)を行ったという。
武蔵坊弁慶
弁慶は熊野別当(熊野三山の統括者)の子として、この田辺に生れた。この像はJR紀伊田辺駅前に建つ。
闘鶏神社
古代より熊野参詣の人々の信仰が篤かった。社名は源平いずれかに味方するかで紅白の鶏を戦わせた故事による。
湛増・弁慶の像
湛増(写真右)は世襲制の21代熊野別当。
熊野古道歩きのコース
番号 | コース | 見所、ハイライト | |
---|---|---|---|
1 | 小辺路 | 高野山~大股 | 相ノ浦口、薄峠 |
2 | 小辺路 | 大股~伯母子峠~三浦口 | 桧峠、伯母子峠 |
3 | 小辺路 | 三浦口~果無~谷瀬 | 三浦峠、谷瀬の大吊橋 |
4 | 小辺路 | 果無越~八木尾~三軒茶屋 | 果無峠、伏拝王子 |
5 | 小雲取越 | 本宮大社~請川~小口 | 大斎原、百間ぐら、桜峠 |
6 | 大雲取越 | 小口~越前峠~那智大社 | 円座石、越前峠、舟見峠 |
7 | 祭 | 那智の扇祭 | 那智田楽、御火行事 |
8 | 中辺路 | 田辺~不寝王子~長尾坂 | 滝尻王子、長尾坂、捻木峠 |
9 | 中辺路 | 高原~近露~発心門王子 | 近露王子、野中の清水、男坂 |
10 | 紀伊路 | 天満橋~大鳥大社~和泉府中 | 四天王寺、阿倍野王子 |
11 | 紀伊路 | 和泉府中~信達宿~山中宿 | 信達宿、山中宿 |
12 | 紀伊路 | 山中宿~黒江~JR海南 | 雄ノ山峠、矢田峠、黒江の町並み |
13 | 紀伊路 | 藤白神社~拝ノ峠~方津戸峠 | 丁石地蔵、拝ノ峠、糸我峠 |
14 | 紀伊路 | 湯浅の散策 | 重伝建地区、立石道標 |
15 | 紀伊路 | JR湯浅駅南~御坊~田辺 | 鹿ヶ瀬峠、道成寺、闘鶏神社 |
16 | 伊勢路 | 田丸~ツヅラト峠~紀伊長島 | ツヅラト峠 |
17 | 伊勢路 | JR三野瀬~尾鷲~JR三木里 | 八鬼山峠 |
18 | 伊勢路 | 二木島~熊野、本宮道・北山道 | 横垣峠 |
19 | 大辺路 | 新宮の散策 | 熊野速玉大社、新宮城跡 |
20 | 大辺路 | 阿須賀神社~高野坂~三輪崎 | 高野坂 |
21 | 大辺路 | 西浜~長井坂~見老津 | 長井坂、段築 |
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