熊野古道　十日目の街道歩き旅　[天満橋～大鳥大社～和泉府中編]

八軒家船着場跡

京都から淀川を船で下って来た熊野参詣の旅人はここに上陸して南へ進んだ。

大阪市上汐の道標

「左　京ばし天ま」「右　天王寺山上」「すぐ玉つくりなら道」側面には「南無阿弥陀仏」とある。

清水寺の道標(移設)

「右、大坂だうたんぼり(道頓堀)日本ばし」清水寺は大坂礼所25番。

くちなわ坂

天王寺七坂の一つ。「くちなわ」はヘビのこと。上から坂を見おろすと細いヘビがうねるような姿をしているとか。

文学碑(左)

織田作之助の文学碑が建つ口縄坂。散策にイイね。

四天王寺

熊野古道は、四天王寺を経て阿倍野、住吉大社へ向かう。

松虫塚

通りかかりの旅人が、松虫の声に聞き入り命絶えたという。

「熊野かいどう」

立派な説明盤(写真左)が建つ。

安倍晴明神社

阿倍野は安倍晴明の生誕地といわれる。

阿倍王子神社

鳥居の傍には「もと熊野街道」と「阿倍野王子旧跡」の石碑が建つ。大阪府で唯一現存の王子社である。

万代池

明治時代までは灌漑用池だったが、今は公園として整備されている。街道は池の西側を通る。

住吉東の景観

左に「熊野かいどう」の説明盤が建つ。

住之江みそ

街道沿いに建つ住之江みそ池田屋本舗。

街道碑

前述の八軒家から10.2km地点とある。大阪市住吉区南端に近い。

路面にも注目

「熊野かいどう」の地図が埋設してある。まもなく堺市に入る。

境王子

王子ヶ飢公園前に碑が建つ。

反正天皇陵

仁徳天皇の第三皇子。

万葉歌碑(左)

仁徳天皇陵をバックに磐姫皇后の歌碑が建つ。

環濠跡

環濠跡にかかる山ノ口橋の親柱の絵に興味をひかれた。かつて山ノ口橋は熊野街道の出入口だった。

石津神社

「日本最古の戎神」という。

大鳥神社

和泉「一の宮」にあたる。平清盛・重盛親子も熊野参詣の折、ここに参拝(1159)したという。

堺市西区鳳南町

「熊野街道」の石碑が建つ。

北信太の町並み

街道は堺市を過ぎ和泉市に入った。中央寺付近の街道。

聖[ひじり]神社

この付近は、かつて「信太森」と呼ばれた深い森林地帯だった。

小栗地蔵

小栗判官の伝承地

この地は「小栗判官の笠かけ松」「照手姫の腰かけ石」の伝承が残る地である。架空の人物ではあるが、民衆に親しまれた二人である。

小池地蔵

街道沿いに建つ小池地蔵

。

平松王子跡

常夜灯

前述の平松王子跡近くに建つ常夜灯。移設されたもので、かつては大阪湾航行の船に現在位置を知らせる灯台の役目を果たした。

分岐点

分岐点には道標が建つ(写真中央)。

道標

「右、小栗街道、牛瀧、岸和田、佐野、和歌山」「左、池田、槇尾、松尾寺」。ここは右に進む。

伯太高校校門

さりげなく街道碑が建つ(写真中央奥)。

歴史の道

「熊野街道」は大坂、天満橋付近から紀州に入り熊野を巡る里程約百里、往復約25日の旅程などと説明されている。