熊野古道　七日目の街道歩き旅　[那智の扇祭編]

熊野那智大社

熊野那智大社にやって来た。左奥の本殿は国の重要文化財(重文)。那智大滝を御神体とする原始信仰が起源。

那智の扇祭1

毎年7月14日は「那智の扇祭」。今準備中である。

ミコシ

この扇をつけたミコシは「那智の大滝」を表すといわれる。

那智の扇祭2

この「那智の扇祭」は2015、国の重文に指定された。

扇を付けた神輿

一風変わった神輿である。幅1m、長さ6mの長板に赤い緞子[どんす]を張る。

神輿

金地に朱の日の丸を描いた扇を組み合わせ9カ所に計32本飾りつける。

神輿

はいポーズ。

稚児による舞の奉納

稚児舞

巫女舞1

巫女舞2

大和舞

11：00頃から。

那智田楽1

11：30頃から始まる(大社の境内)。

那智田楽2

田楽は、扇神輿の渡御に先立って行われる。

那智田楽3

室町時代の1403年に京都から田楽法師を招いて習得したものと伝えられる。

那智田楽4

太鼓、笛、ササラといった楽器を用いて踊る。

那智田楽5

那智田楽6

衣装も派手、優雅で華やかな芸である。

那智田楽7

田楽の中でも古い型を残している(貴重な存在)。

那智田楽8

御田植式1

12：15から始まる。この祭りは農耕儀礼の色彩が強い(豊作への願望)。

御田植式2

木製牛頭、カイガ、エブリ等を持ち、笛・太鼓に合わせて田植歌を歌いながら田をめぐる。

滝へ続く参道

人がひしめき合っている観客席。

大松明

重さは50kgを越える。

扇神輿渡御

PM1:00から始まる(写真右奥に神輿)。

御火行事1

PM2：00頃から飛瀧[ひろう]神社の参道で「御火行事」。

御火行事2

うっ蒼と繁る杉木立の暗がりの中で乱舞する大松明の炎。大松明を燃やして扇神輿を迎える。

御火行事3

大松明が群衆の見守る中、滝に向かって石段を下る。

日本3大火祭り

鞍馬(京都)、道祖神祭り(野沢温泉)等と共に、3大火祭りの一つといわれる。

御火行事4

火祭りのハイライトを見る場所を確保するのは至難の業。

御火行事5

扇神輿

扇神輿12体は熊野の神々を現わすという。

飛瀧神社

神輿が飛瀧神社に到着。

あとここで儀式があり、その後神輿は大社に戻り祭は終了する。

那智の滝(右)

落差133m、幅約13mの瀧そのものが御神体とされその神秘性に対する信仰は厚い。