旧山陽道/さんようどう(西国街道)

山陽道(旧山陽道)とは

旧山陽道は西宮から赤間関[あかまがせき](山口県下関市)まで、全長約550㎞の長距離街道で、その間に46の宿場町と、間[あい]の宿5宿があったとされる。山陽道は古くは西国街道とも呼ばれていた。

旧山陽道(西国街道)の地図

山陽道全体地図

山陽道の歴史

江戸時代の五街道には含まれていないものの、山陽道の歴史は非常に古く、古代の7道の中ではもっともメジャーな街道であった。

歴史的に山陽道は、京都と大宰府[だざいふ]を結ぶ重要な道であった。大陸文化流入の道でもあった。

江戸時代以前の山陽道

山陽道は古くは、大陸から訪れた外交使節や国司の移動に利用された。

江戸時代の山陽道

山陽道は江戸時代には西国大名たちの参勤交代にも利用されたであろう。

江戸末期(幕末)の山陽道

吉田松陰・高杉晋作などの多くの志士たちがこの山陽道を駆けぬけたことであろう。

山陽道の宿場町

山陽道の宿場町は下関から順に長府宿、小月宿、吉田宿、厚狭市宿、船木宿、山中宿、小郡宿、宮市宿、富海宿、福川宿、徳山宿、花岡宿、久保市宿、呼坂宿、今市宿、高森宿、玖珂宿、関戸宿、玖波宿、廿日市宿、広島宿、海田市宿、西宿条、本郷宿、三原宿、尾道宿、今津宿、神辺宿、高屋宿、七日市宿、矢掛宿、川辺宿、板倉宿、岡山宿、藤井宿、片上宿、三石宿、有年宿、片島宿、正條宿、姫路宿、御着宿、加古川宿、大蔵谷宿、西宮宿、昆陽宿、瀬川宿、郡山宿、芥川宿、山崎宿、そして終着が京都東寺(東寺口)である。

旧山陽道のコースガイド

一日の行程(25km前後)を考慮して山陽道を分けて19コースを設定した。

いずれもJRの駅からスタート又は、ゴールできるようにしてある。

アドバイス

山陽道(西国街道)完全踏破もよし、おいしいコースだけでもよし。但し、道標などがほとんどないので注意されたい。

山陽道(西国街道)を歩くコース

  区間 山陽道のハイライト・見所
山陽道/西国街道
1 西宮~須磨 ・西宮公園角の常夜燈型道標
--以下は街道から外れる--
・能福寺(日本三大仏のひとつがある)
・南京町、ルミナリエ
2 須磨~東加古川 須磨浦公園
(源平一の谷古戦場・芭蕉の句碑・蕪村の句碑 等多くの句碑があります)
3 東加古川~姫路 御着城跡公園
4 姫路~有年 姫路城
5 有年~伊部 船坂峠
6 伊部~岡山 岡山城
7 吉備津~矢掛 吉備路風土記の丘県立自然公園
8 矢掛~神辺 矢掛宿、神辺宿
9 神辺~尾道 尾道市内
10 尾道~本郷 三原城跡
11 本郷~西条 西条宿、松子山峠
12 西条~広島 大山峠
13 広島~玖波 四十八坂、周辺に原爆ドーム
14 玖波~周防高森 欽明路峠、周辺に錦帯橋
15 周防高森~徳山 呼坂宿と松陰歌碑、遠石の町並み
16 新南陽~防府 浮野峠、毛利庭園、毛利博物館
17 防府~嘉川 防府天満宮、どんだけ道
18 厚東~小月 吉田宿
19 小月~下関 長府城下町