下田街道　一日目の街道歩き旅　[下田～湯ヶ野編]

玉泉寺

先ずは下田駅の東へ約2kmにある玉泉寺。

アメリカの総領事館が置かれた。

ハリス記念館

境内にはハリス記念館[写真中央]がある。

牛乳の碑

玉泉寺の傍には、なんともユニークな碑（写真右に牛乳の碑）がある。

ハリスは日本国内で初めて牛乳を飲んだ人だった。

吉田松陰像

玉泉寺のすぐ近くにある三島神社境内に巨大な吉田松陰像が建つ。黒船が投錨していた下田港のほうを見据えている。どちらかといえば華奢[きゃしゃ]なイメージの松陰だが、ここではりりしい青年だ。

松陰の小径

遊歩道松陰の小径[こみち]。歩いている人もいる[写真右]。

吉田松陰は、この付近で沖に停泊中の黒船を偵察。そして小舟を漕いで弟子と共に黒船に向かった。

史跡についての絵

海岸沿いには歩道が設けられ、下田の歴史や史跡についての絵[写真左]と説明文が飾られている。

西条八十の歌碑

まどが浜海遊公園に,、西条八十[やそ]の歌碑が建つ。
駕篭で行くのはお吉じゃないか、下田港の春の雨、泣けば椿の花が散る（昭和初期の流行歌）。

唐人お吉は17才でハリスの侍妾として仕えた船大工の娘。のちに自殺した悲劇の女性。

ペリー上陸記念碑

下田公園下に建つペリーの上陸記念碑。

高さ約1.8m。錨は米海軍から寄贈された。

ペリーロード

この弁天橋付近からペリーは交渉のため了仙寺に向かって行進した。平滑川沿いの石畳の小路はペリーロードと名づけられている。

なまこ壁

なまこ壁も見られる風情のある小路。

幕末のロマンが漂ってくるようだ。

長楽寺

ペリーロードの途中、左折して少し進むと長楽寺。ここでロシア使節プチャーチンとの間に日露和親条約（1854）が締結された。

霊山橋

この霊山橋[りょうせんばし]を渡り、右へ進むと了仙寺。

吉田松陰もペリーの行進をどこかで見守っていた。

日米条約締結の地

門前には、日米条約締結の地の碑[写真左]が建つ。

了仙寺

ここがペリーと日本側の交渉の場、了仙寺。

日米和親条約（1854）が締結され、ついに鎖国体制は終わった。

下田開国博物館

了仙寺の西へ約100mの所に下田開国博物館がある。

日本史上、初の開港場となった下田の歴史を紹介している。

大砲

文化会館の前に大砲が展示してある（1837年製カノン砲）。

長命寺跡

密航に失敗した吉田松陰は長命寺（現、下田市中央公民館）で拘禁された。

宝福寺

ここ宝福寺[写真左]は下田奉行所が置かれていた。

ペリー来航時は日本全権の本陣だった。

また、前述の唐人お吉の墓がある。

山内容堂の石碑

宝福寺は土佐藩主、山内容堂と勝海舟が会見（1863）した寺でもある。この結果、坂本龍馬（梼原街道を参照されたい）の脱藩は免罪となる。

なお、この石碑はデビューしたての新品だった。

稲田寺

下田の古刹・稲田寺[とうでんじ]。

一時、ここに仮の奉行所が置かれた（1854）。

河津川

河津[かわづ]川から河津の町並みを臨む。

踊子の絵

河津駅近くの温泉タンク。

巨大な踊子の絵が目をひく。

河津の桜並木

河津川沿いの桜並木。

桜と菜の花の見事なコンチェルト。

河津桜

河津桜は2月上旬に開花し、約1ヵ月後に濃いピンク色の桜が満開となる。

この日は3月初旬、グッドタイミングだった。

満開の河津桜

満開の桜トンネル！

平日だが、そんなの関係ネー、観光客が飽和状態。

この期間に全国各地から100万人以上が押し寄せるという。

湯ヶ野温泉

河津桜を見て気分よく、約5km離れた湯ヶ野温泉にやってきた。

先ず巨大な案内塔が目に留まった。伊豆の踊子文学碑入口と書いてある。

福田家

河津川に架かる木橋の向こうに福田家。

ここが若き日の川端康成、踊子達が泊まった旅館だ。

踊子像

福田家の玄関前にはキュートな踊子像。

小説では17才に見えたが実は14才とある。よく映画を見たものだ。美空ひばり、鰐淵晴子、吉永小百合、内藤洋子、山口百恵など。いずれアヤメかカキツバタといったところか。

伊豆の踊子文学碑

ここが伊豆の踊子文学碑[写真右]。前述の福田家のすぐ隣にある。

毎年3月には、ここで踊子まつりが行われる。

湯坂遊歩道

河津川沿いに湯坂遊歩道が続いている。

これは美観の歩道だ。

前述の福田家[写真右奥]が見える。

国民宿舎かわづ

石畳の道として整備されて、気持ちよく歩ける。

旅館が川沿いに数軒ある。

この日は、その一つ国民宿舎かわづに宿泊。