中山道　十九日目の街道歩き旅
[八幡～軽井沢～碓氷峠 編]

祝言道祖神

双体道祖神の秀作（左）。衣冠束帯と十二単のカップル。

百沢の町並み

次の八幡（やわた）宿の手前、約３ｋｍの街道景観。

八幡宿本陣跡

幕末には皇女和宮が宿泊（1861年11月7日）。

桑山の町並み

大日如来と句碑

街道沿いに白頭巾と前掛けの大日如来像。左に芭蕉句碑が建つ。
「涼しさや直に野松の枝の形（なり）」

舟つなぎ石

明治初期、舟をつないで板をかけた舟橋で、この千曲川を渡河した。
その時の舟つなぎ石が河原に一つ残る。（左端枠外）

河原宿跡

河畔の休茶屋として賑わった。

滝不動

大ケヤキの根元から湧水が落ち、旅人の飲み水になっていた。

塩名田宿の町並み

前述の八幡宿からは３ｋｍもなく、宿間距離は中山道最短である。

塩名田宿本陣問屋場

千曲川の東岸にある小さな宿場だった。

駒形神社

街道筋の古社である。本殿は十五世紀後半に再建と伝わる。

根々井塚原の景観

佐久市の北部に位置する。

根々井塚原の町並み

荘山稲荷神社の句碑

「野を横に馬引きむけよ郭公（ほととぎす）」芭蕉

相生の松（岩村田宿）

八幡宿から沓掛宿に向かう和宮の一行がここで休憩（野点）。

小田井宿旧問屋

旧問屋安川家住宅。

小田井宿の町並み

左は旧家大黒屋（旅籠）

追分宿本陣と高札場

宮之前一里塚

しなの鉄道中軽井沢駅のすぐ南に碑が建つ（左）。

中西悟堂の歌碑

野鳥研究家らしく胸像（左）に小鳥がとまっている。
中西悟堂（1895～1984）は、歌人。

与謝野夫妻の歌碑

「秋風に　しろくなびけり山ぐにの　浅間の王のいただきの髪」（晶子）
「一むらの　しこ鳥のごとわかき人　明星の湯にあそぶ初秋」（寛） 左
軽井沢、星野温泉ホテル前庭の明星池ほとり（1922年）。

北原白秋文学碑

これも星野温泉入口にある詩碑「落葉松」

旧三笠ホテル

「軽井沢の鹿鳴館」とも呼ばれた木造ホテル（1905建）。
日本人が設計して日本人が建てた西洋建築として国の重文。

ショー記念礼拝堂

宣教師ショー（右）が最初に設けた教会。

芭蕉句碑

前述のショー記念礼拝堂の前に建つ。
「馬をさへ　ながむる雪のあした哉」

軽井沢の旅館「つるや」

もと旅籠の鶴屋は江戸初期に創業。
島崎藤村、芥川龍之介、志賀直哉など多くの文人が宿泊している。

熊野神社

ここは信州（長野県）と上州（群馬県）の境である。
これより、碓氷峠（標高956ｍ）を超え、関東に入る。

碓氷坂関所跡

中央奥には休憩所が設置されている。次の宿場坂本宿へは、2.5ｋｍ距離。

坂本宿

碓氷峠から坂本宿を遠望する。

刎石（はねいし）坂

柱状節理の見える所で、碓氷峠随一の難所。

堂峰番所跡

左に安政遠足の標識が建つ。

安政遠足

安中藩主が藩士の鍛錬のため、城門からこの碓氷峠の熊野神社までの約28ｋｍを走らせた記録がある（1855年）。これは、安政遠足として現在復活している（5月第2日曜）。

通称めがね橋（重文）

廃線となった信越本線・横川～軽井沢間を繋ぐ鉄道橋。レンガ造りの近代化遺産。
長さ約81ｍを徒歩で渡ることは可能だ。