北陸道 五日目の街道歩き旅 [山中峠~上新道~板取編]

二ツ屋~上新道

北陸道 二ツ屋~上新道の地図案内板

案内板

木ノ芽峠への案内板(写真中央)が建つT字路。

手前の一直線の道路は旧北陸本線の跡地を県道として整備したもの。

上新道

上新道

追分の里上新道の景観。

上新道

上新道

最古の北陸道と平安時代に開削された北陸道(前述の木ノ芽峠越え)の合流点が上新道という集落。ここから西へ山中峠を目指す。

上新道~山中峠

北陸道 上新道~山中峠の地図説明板

説明板

右の道を行くと山中隧道(トンネル)。

山中峠へは左の道を進む。

説明板

説明板

説明板には大伴家持の歌が紹介されている・

「かへるみの道行くかむ日は五幡の坂に袖振れわれをし思はば」

万葉の道

万葉の道

山中峠への道は、おくゆかしく「万葉の道」と呼ばれている。

山中峠頂上

山中峠頂上

ここが山中峠頂上。

標高389mで前述の木ノ芽峠より、かなり低い。

山中峠

山中峠

この山中峠越えは、大きく海岸線を迂回し、途中に水路を含む。

時間的にロスが多いため、やがて廃れた。

山中信号場

山中信号場

ここは山中信号場。

かつて北陸本線中の最高地点でスイッチバックになっていた。

大桐

大桐

旧今庄町大桐の景観。

山中峠の東3kmほどの所。

上新道~板取

北陸道 上新道~板取の地図上新道

上新道

再び上新道に戻ってきた。

明治天皇小休所碑

明治天皇小休所碑

明治天皇小休所碑が建つ真福寺(南越前町新道)。

天皇一行は、このあと前述の二ツ屋から木ノ芽峠へ向かう。

往還一里塚

往還一里塚

往還一里塚。

鹿蒜神社

鹿蒜神社

今庄町新道帰[かえる]に鎮座する鹿蒜[かへる(かえる)]神社。紫式部も父と鹿蒜に一泊し、この神社に参拝している(996)。

慶雲館

蓮如ノ道碑

右は、木ノ芽峠下を貫通する北陸トンネル(1962年開業)。このトンネルにより敦賀~今庄間は19.2km短縮されたのである。

板取宿

板取宿

柴田勝家が越前南端の重要な関門として設置した板取宿にやって来た。

板取関所跡

板取関所跡

板取関所跡。徳川家康の子、結城秀康が入国以来、関所を設けて旅人を取締った。後に板取番所となる。

虎杖

虎杖

古い虎杖[いたどり]の村名は「イタドリ草」が多く生い茂っていたところから名付けられたらしい。

茅葺きの民家

茅葺きの民家

今も甲造り型や、妻入り型の茅葺きの民家が昔のまま保存されている。

板取

板取

泉鏡花によれば板取は15軒ほどの宿場で豪雪が降ったと記している(雪霊記事)。鏡花は若い頃、この山道をよく歩いた。

夜叉ヶ池

夜叉ヶ池

[参考写真]
泉鏡花の戯曲で有名な夜叉ヶ池。古来より水涸れしたことがないという神秘的な池。ここへ行くには登山するしかない(標高1,100m)。

北陸道歩きのコース

  コース 見どころ、ハイライトなど
北陸道
1 米原~朝妻~長浜 長浜黒壁スクェア、鍋冠祭
2 木之本~柳ヶ瀬~栃の木峠 木之本
3 敦賀の散策 気比の松原、金ヶ崎城址など
4 新保~木ノ芽峠~二ツ屋 木ノ芽峠
5 山中峠~上新道~板取 板取宿
6 今庄~湯尾峠~脇本 今庄宿、湯尾峠
7 武生~浅水~福井 西山公園、養浩館
8 森田~細呂木峠~橘 細呂木峠
9 大聖寺~小松~安宅 大聖寺、安宅の関
10 寺井~野々市~金沢 東茶屋街、長町武家屋敷
11 津幡~倶利伽羅峠 倶利伽羅峠
12 石動~福岡~高岡 高岡の金屋町、木舟町など
13 小杉~下村 稚児舞
14 岩瀬~水橋~滑川 岩瀬
15 魚津~入善~宮崎 ヒスイ海岸
16 市振~親不知~糸魚川 親不知コミュニティロード
17 長浜~直江津~高田 春日山城址、高田城周辺
18 潟町~青海川~柏崎 福浦八景
19 出雲崎の散策 夕日の丘公園など
20 弥彦~岩室、新潟の散策 弥彦神社、新潟歴史博物館など